あいつがいなくなってから…






決めていた通り、生まれた国へ戻り、





働きはじめ、






この国を後にして、







毎年、同じサイクルの中で、








日々の時間が過ぎ去っていく様になっても、






あいつに、言えなかった
あのひと言が、






ココロの中で、




いつまでも乾かないかさぶたの様に、





ジクジクとした痛みをともなって、






残り続けていました





勿論、この国には、





長期の休みがとれれば、







戻って来てはいましたが、






所詮は、短い滞在であり、






あいつと、
よく一緒に出かけていた面々とも、





いつのころからか、





音信不通になっていました







この国に戻ってくれば、
ひょっとすると、街中で偶然にでも、




出会うことがあるかも知れない…






そんな淡い期待を持っていたのでしょうが…





そんなドラマの様な偶然など、





訪れる訳もありません






半ば、諦めのなかで、





この国への旅行者としての訪問が、
当たり前になってきた







ある夏のこと、






偶然は、突然にやって来たのでした