こんにちは。
本日は、今週の新作の略帽を4点ご紹介したいと思います。
日本海軍においては昭和12年制式形の軍服から正式に戦斗帽形略帽(艦内帽)が採用された。
材質は木綿製で、通気穴は陸軍と同じく左右両側に3個だが、通気孔を持たない場合も多い。
当初は第1種軍装(濃紺)と第2種軍装(白色)の二色が制定され、のちに第3種軍装用(緑色)も加えられた。
帽章は准士官以上は錨の中央に桜を配しそれを抱き茗荷で囲う形状。下士官は錨の中央に桜のみを配し、兵は錨のみとされた。
また、陸軍と異なり士官は2本、下士官は1本のストライプが帽章を横切るように円周状に配置され、階級を識別する目印となった。
あご紐は多くの場合布製で、両端が帽子に直接縫い付けられた。
今回は4点を再現いたしました。
(左から)
三種略帽下士官・・・2点
二種略帽士官・・・1点
二種略帽下士官・・・1点
ラインが2本あるのが、士官用です。
空気穴は両サイド3か所手縫いしました。
(ボタンホールの縫い方と同様)
裏側です。
士官用のスベリは麻素材を使用しました。
下士官用は直接生地に記名標が印字されております。
士官用はひし形記名布が付いております。
たまに記名布がなく直接名前がかかれているのもあるようです。
戦闘帽(せんとうぼう)とは、軍隊の軍服における制帽の一種として採用されることの多い略帽の一形式であり作業帽の一種でもある。戦斗帽と記述する場合もある。
【三種下士官】
綿生地
帽章は刺繍糸(黄色)で縫っております。最初の頃は同じく手縫いしていたのでしょう、よく見ると一つ一つ個性があります。
下士官用なので、ラインは一本。
帽子自体の製造工程としては同じ略帽として用いられたフランスのケピ帽に類似しているが、ケピ帽が後頭部以外に継ぎ目のない円筒形の外観を呈して頭頂部周辺にもややスペースが確保されるのに対して、戦斗帽は着用者の頭にほぼ密着する形状で、帽体正面にY字型の継ぎ目を持つ特徴的な台形を呈する。その性質上、ケピ帽と異なり丸刈りや短髪以外の毛髪が長いヘアスタイルの場合には、着用に難を生じる場合もある。
当時の日本人の頭に合っている帽子だと思います。
【二種士官】
士官用なのでラインは2本。
【二種下士官】
下士官用なのでラインは1本。
昭和19年6月、グアム第一基地の見張り台の下でくつろぐ、755空の幹部士官。
第一分隊のもう一つの装備機材。二式水戦(サ-1135機)と搭乗員、整備員たち。
皆さま、いかがでしょうか。