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日本軍の歴史に興味があり、その歴史を残していく方々の中のひとりになりたいという思いで製作に励んでおります。日々研究し、オーダー製作、修復もしております。ヤフオクに出品中の商品はこちらhttp://sellinglist.auctions.yahoo.co.jp/user/ryotacrash?

こんにちは。

本日は、神奈川県S様より、クラシックカーラリーの為のヘルメットと、それに合うゴーグルをご兄弟ペアで装着されたいとのご要望をいただきまして製作いたしました。

 


 

 

二つの世界大戦の狭間に自動車レース界を支配し、イギリス中を虜にしたベントレー・ボーイズ。

 

左からバーナード・ルービン、ウルフ・バーナート、サー・ヘンリー・バーキン、フランク・クレメント、ジョセフ・ダッドリー・ベンジャーフィールド。(フランス  ル・マンにて、1928年)

 

 

1930 年のル・マン

 

 

ベントレーボーイズのサ―・ヘンリー・バーキン。

 

 

 

今回はこの画像の飛行帽をイメージして製作いたしました。もともと自動車用ヘルメットで第一次世界大戦では飛行帽として使用されていたものです。

写真のサ―・ヘンリー・バーキンは布製帽ですが、革製帽をご希望されましたので山羊革を使用しました。

 

 

 

 

~完成品~

サイズ違いで2点ずつ、ヘルメットとゴーグルを製作いたしました。

 

 

 

 

 

 

御祖父様の形見の戦前の車、1934年式ダービーベントレー。何年もコツコツと時間をかけて仕上げているそうです。クラシックカ―ラリーで走らせて、日の目を当ててあげたいとの事でした。

 

 

 

 

 

 

ヘッドマネキンに装着しましょう。

 

 

ポイントは、会話する際に耳蓋をくるくると巻いて留められます。


 

 

もう一つのポイントは、顎に当たる部分にクッションを入れました。

 

 

 

 

今後の、カーラリーの様子もお伝えしたいと思いますので、ぜひお楽しみに。

 

 

 

 

 

 

皆さま、いかがでしょうか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

こんにちは。

本日は、兵庫県K.T様より装着写真をいただきましたのでご紹介したいと思います。

今回はオーダーいただいた海軍防暑服です。

 

 

 

 

白色の士官防暑服 

少尉の襟章。バンドの材質は特別な指定はありません。


今回はこのバックルにしました。

 

実物

 

このタイプは士官、下士官も使用しています。

 

 

 

従来の貸与品の淡茶色防暑作業服とは別に、昭和17年(1942)10月改正「海軍服装令施工細則」により、准士官以上の防暑服は白色を正規に定め、但し書きには「淡茶色トスルコトヲ得」とした。

防暑袴の型式は「甲」の半ズボンと「乙」の長ズボンがあり、「甲」の半ズボンは淡茶色でもよく、これは白色開襟シャツに淡茶色半ズボンを組み合わせてもよいということ、「乙」の長ズボンは、第ニ種軍装の夏袴を兼用すればよい。

この規則の附図の白布製半袖開襟シャツは、両胸にポケットがあり、前面の打合せボタンは5個、それゆえ貸与品の3個ボタンのシャツよりもネック・ポイントの位置が上がり、上襟の剣先がやや横に広がって、引き締まった形となった。

その階級表示に貸与品の防暑衣(シャツ)をでは昭和15年に廃止した夏衣肩章を復活させた。同日の「海軍服制」改正で、肩章の巾を以前より約1cm狭くし、その各科識別線も細くなった。

半ズボンの防暑袴甲と長ズボンの防暑袴乙は脇ポケットと尻ポケットがある。バンドの材質の特別な指定はない。

白色の防暑袴甲と使用は「艦船乗員(特設艦船ヲ含ム)、北緯30度以南-南緯30度以北の地域及び揚子江流域ニ在ル各聽勤務者用」、防暑袴乙は「甲以外の聽勤務者用」とされ、内地の町で海軍軍人の半ズボン姿を見ることはない。

防暑服着用時、第ニ種略帽以外に場合によってはカバーをかけた軍帽、防暑ヘルメットも被った。

 



 

男性の長靴下(ハイソックス)は入手難で、短靴下(ソックス)を履く人が多いが、なるべく防暑服と似た色を選び、靴下留を靴下の折り返し部分の下に隠して外に見えぬようにせよ、と通達が出ている。


 

右端のお方は自前の靴下留めでソックスを引っ張り上げています。下士官は綿ソックスしかなく短く、長靴下(ハイソックス)が使えるのは准士官以上です。

 


この服装は准士官以上が自分で整える品で、占領地の市販品を買ったりしたが、少し違う形でも問題にされない。
スタイルの良い士官が、サイズが合った白い防暑衣袴に肩章をつけ、白いハーフソックスと白靴をはくと、実に颯爽としていた。

しかし戦局の退勢はたちまち白色防暑服を不適とし、昭和18年12月に「褐青色布製(准士官以上は白色トスルコトヲ得」に改め、肩章をやめて軍に襟章をシャツの上襟につけた。ただし状況により、防暑シャツと同色の防暑袴乙(長ズボン)をはいてもよく、それは「略袴」つまり昭和18年11月制定の「略装」の褐青色ズボンである。

昭和17年10月、准士官以上が自前で整える白色の防暑衣袴を「海軍服装令施工細則」によって制定したが、前線の海軍士官は貸与品の淡茶色防暑衣袴を着ることが多い。
准士官以上の貸与品の布地は半麻織だが、同年12月に「半麻織又ハ綾木綿」となり、高価な半麻織をやめて下士官兵と同じ材質に変えようとする軍需部の意図が読みとれる。

(「日本海軍軍装図鑑」 柳生悦子[著]より)

 

 

 

 

 

 

 

南の島を感じる写真です。

 

 

 

 

 

 

 

ライフジャケットを着た隊員たち

 

 

 

 

今後、ライフジャケットを着用された再現もしていきたいと思います。

 

 

 

 

 

皆さま、いいかがでしょうか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

こんにちは。

本日は、試作中の鷲の目型航空眼鏡を

お見せしたいと思います。

 

 

 

 

実物

今回はこちらの航空眼鏡を再現してみました。

この眼鏡の特徴は、真ん中に蝶番が付いており、クッション部はビロードもありましたが、このように革も使用されています。何とも良い風合いです。

 

 

再現

アルミ金属、アクリル、本革、ゴムバンド、塗装仕上げ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


 


 

 

 

 

 

 

 

 

~前期型冬飛行帽~

 

 

 

 

 

 

~昭和15年5月制定冬飛行帽~

 

 

 

 

鹿屋航空基地資料館~

黒色のフレームもあったようです。

クッション部はビロード地。

真ん中のジョイント部分の芯がなくなっています。

 

 

 

 

 

 

 

 

皆さま、いかがでしょうか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

こんばんは。

本日は、鷲の目型航空眼鏡を開発製作した

日満工業㈱製の初期航空眼鏡をご紹介いたします。

試作品も作ってみました。

 

 

 

日満の刻印

 

 

フレームは小振りで、ゴムバンドはゴムがビロード布で覆われており、バックルで締めるようになっています。

 

 

~試作品~

クッション部は実物と同じようにスエード革、ゴムバンドの覆いはビロード布で製作。

 

フレームはアルミ板で、アクリルレンズ。

      

 

ジョイント部分の金具はアルミ加工。

 

 

 

 

 

~実物~

この中心にある雲型の金具で微調節できます。

 

 

 

 

99式双発軽爆撃機搭乗員

 

 

 

九七式戦闘機搭乗員

 

 

九七式重爆撃機搭乗員

 

 

 

 

 

 

 

 

 

皆さま、いかがでしょうか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

こんにちは。

今回は日本海軍の航空救命胴衣を再現しましたので

実物と比較しながらご紹介いたします。

 

 

 

 

~航空救命胴衣~

海上での作戦が基本の海軍航空隊の必需品である。

大正12年(1923年)に圧搾空気を袋に充満させて浮力を出す仕掛けの英式救命帯を購入試験していたが、大正13年(1924年)に横須賀退職軍人受産会が、ギャバジンの表地の中にカポックを詰めたチョッキ型の救命胴衣を考案し、好評を得た。

カポックはフィリピンやジャワで産出する木の種子の繊維で、極めて浮力が大きい。

胴衣の形状は左右4本ずつを肩から裾まで袋状に縫い、背面も同様に作ってカポックを詰め込んだ。初めは屈曲部が無かったが、人体の動きと姿勢を考えて、昭和11年(1936年)に胸下に屈曲部のある二つ折りにし、股吊りをつけ、布に防水バーバリ―生地を採用し、昭和17年(1942)制は表地を「焦茶色木綿」とした。薄緑色もあったようだ。

 

 

 

 

再現

今回再現した救命胴衣は後期型でポケットが無いタイプです。

とことん実物に近づけたい為、正確な縫製と、中にカポックを詰め込みました。

 

 

ちなみにこれが中身です。

カポック

木の実からつくられた天然繊維。

中が空洞のため軽く、空気を多く含む特徴があり、世界で最も軽い天然繊維と言われている。

感触はびっくりするほど柔らかくしなやかです。

 

赤ラインの湾曲がポイントです。体のラインに合わせています。

 

 

 

 

実物

 

 

再現

 

 

実物

 

 

 

赤丸部分の紐の縫い合わせ位置が特徴でもあります。


再現

 

 

 

 

 

実物

 

 

 

 

~前期型の航空救命胴衣~

昭和17年(1942年)4月制定の航空救命胴衣。

ポケットは右下に移動し、小さくなった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

皆さま、いかがでしょうか。