最近周りで結婚だとかを口にする人が増えてきたからそれを題材にして妄想じみて書いてみたのが「彼女はマーメード」。結婚なんてしたことないからもちろん勝手な想像と妄想を自由に膨らました話なんだけどね。
このお話に出てくる海は、結婚生活だとか人間関係を育む空間として書いたつもり。潜れば潜るほど暗くなって、音も聞こえにくくなる。関係が長くなるにつれて、なれあいでお互いを理解しているつもりでいると、大事なことを聞き逃したり、または聞こうとしなかったり。また、自立からかけ離れ、お互いを頼りあってしまう一面も築いてしまい、その中で課せられる責任などに束縛され不自由になる。そんなすれ違いの結果、それは居心地の悪い場所となって息詰まる様な思いをすることになる。反対に深く潜らなければ周りは明るく、水の中では地上とは違い、上だとか下だとか、斜めだとか自由に動きまわれる。
ラスコーは一人目の妻が海の底で何か言ったのに気づいてはいたけど、何を言おうとしていたのか気にならなかったし、わかろうともしなかった。ラスコーはそんな自分に気づいて離婚を決意する。
そして3年後ラスコーはソーニャと出会う。この3年という長さには特に意味はない。でもお話では一応ラスコーに再婚させる予定だったから1、2年じゃちょっと早いかなと思ったしそれ以上だとちょっとラスコーも年行き過ぎちゃうかもと思ったから3年にしてみた。ソーニャが辺りで噂されるほど美しいのは、美しくないより良い話になると思ったから。
ラスコーは海に潜ることで、ソーニャとの結婚が間違いのないものかどうか確認する。そこでソーニャは自分の全てをラスコーにさらけ出し、命の危険を冒してまでラスコーに絶対的な信頼をよせ、その後の自分の運命を託してみた。ラスコーはソーニャの表情からは何も読み取れないが、今ここで自分が彼女を助けなければ彼女は死んでしまうと確信し、彼女を水面までひきあげる。ラスコーに結婚を決心させたのは、自分がソーニャにとって必要な人であると強く感じさせられたため。その後二人の関係の中で問題を感じたとき、ラスコーはこれを思い返すことでソーニャとの愛を確かめていく。
一方ソーニャはマーメードであることをラスコーから隠し通す。海の底で自分の命までも危険に冒したというのはラスコーの思い違い。二人の関係では常に女の方が男より一枚上手だけど、女は男にそれを気づかせるべきではないと考えた。きっとその方が関係が上手くいくと考えたから。
というお話でした~
自分の妄想の話なのに書いてみると結構長くなった。今までで一番書いたかもしれない。行間空けないのも初めてだし。
ちなみにラスコーとソーニャという名前はドストエフスキーの「罪と罰」という小説のラスコーリニコフとソーニャ(そのまんま)からとったもの。
