静岡プラモデル60周年 | 「模型探偵団」明石小五郎の昭和のプラモデル

「模型探偵団」明石小五郎の昭和のプラモデル

昭和のプラモデルが好きなタダのジジイです、上から目線で書いてます、日本初のプラモデルメーカー、㈱日本プラスチックなど、真実のプラモデルの歴史を書いてます。

5月は静岡の模型業界にとっては、「プラモデル60周年」、

 

これは、東京勢とは違って間違いなく60周年である、

そう、静岡ではタミヤ模型が昭和35年に初めてプラモデル界に参入した、

 

 

そこで、10年前に出版された静岡模型全史、 今まであまりよく読んでいなかった、

そう、読むと間違いがボロボロ出て来ると予想されるので、読むのも嫌になってしまうから(笑)、

昨日、ザッと目を通してみた、

 

 

最初のページから間違いがある、 まあ、画像の木製キットの発売年代の間違いを指摘するのは面倒くさいので省略、

 

 

問題は、この初っ端の冒頭の解説文、もともと間違っているが、その間違いを証明するのが皮肉にもその下の画像、

 

 

解説文がこの広告で間違っていることがおわかりだろう、

模型の歴史など知らなくてもすぐに間違いであることがわかる、

そう、「戦後はGHQによってすべての模型飛行機も含む航空に関する一切の合財が廃止され、

模型メーカーは・・・・」という箇所、

ところが、上の広告では模型飛行機が発売されていた、日付は昭和21年、

左上の手書きの日付が1946年、 そう、禁止どころか戦後すぐに発売されている、

 

 

定説?では敗戦によりそのGHQから航空機の研究は禁止され、模型飛行機についても製造販売は禁止されていた、となっている、

よって当時は、模型製造メーカーは模型飛行機も製造販売は禁止されているので出来ないと勘違いしていたらしい、

実は、GHQが言うところの模型飛行機というのは実機の風洞模型などを指していたらしい、

つまり、実機の設計などに関わる風洞模型などのことを指していたらしい、実験装置などの模型を指していた、

ほとんどのメーカーはそのことをよく理解していなかったのが実態だったらしい、

ライトプレーンなどの模型飛行機は製造、販売できていたのである、

模型の歴史に関する書籍などでもGHQから模型飛行機は禁止され製造も発売もできなかった、と記されているのがほとんどである、

 

 

それから、このページ、

このアオシマの「ブルーバード号」の発売年代、昭和36年2月ではありません、

ほかのプラモだったら多少間違っても特に問題はないが、これはアオシマ初のプラモデル、

アオシマにとっては記念すべき第一号のプラモ、

正確には2月ではなく5月、

 

 

まあ、他にもいろいろと発売年代の間違いの多いこと、一つ一つ確認するのが疲れてしまう、

 

 

この今井科学も間違いだらけ、6箇所も間違いがある、

 

この書籍もあと読んでいくと、いろいろと間違いがある、指摘するのは省略、

 

まあ、間違いは誰でもある、問題はその間違いを証明して指摘しても絶対に訂正しようとしないこと、そして、その間違いが定説としてこれからもずっと受け継がれていく、ということ、

今回の静岡プラモデル60周年に併せてまたその間違いなどを指摘しても訂正してくれることはないだろうなあ~。

 

そうそう、静岡の業界で一つだけ訂正?してくれたものがあった、何度も繰り返すが、

既に紹介した例の「しょんないTV 今井科学サミット」、

あの番組の中で、歴史の年表があった、もちろんその中に、「昭和33年 マルサン商店が日本初のプラモデル ノーチラス号を発売」、とあったので収録の前にそれは嘘で捏造されたものです、

と指摘した、もちろん、訂正などされることはないと思ってダメモトで言ってみた、

おそらく、TV局の担当者の方は業界に確認したのは間違いないだろう、

すると、TV局の担当者の方から「マルサンのところは削除します」という返事が、

エッ、と僕は思ったが、実際に収録の際はそのマルサンの部分は削除されていた、

ただ、他の部分の間違いの箇所は訂正されることなくそのままであった、

なぜ、マルサンの箇所だけを削除するように指示したのか、それを指示した方が一体業界のどなただったのかは今も不明、

まあ、東京勢の業界では絶対にありえないこと、何が何でもマルサンを守ろうと必死になっている、しかし、ネットのおかげなどで、それは嘘だということが着実に全国?に広がっていることも事実である。