日本軍の殺人光線 | 「模型探偵団」明石小五郎の昭和のプラモデル

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昭和のプラモデルが好きなタダのジジイです、上から目線で書いてます、日本初のプラモデルメーカー、㈱日本プラスチックなど、真実のプラモデルの歴史を書いてます。

軍事兵器で究極の兵器といえば殺人光線だろう、
旧日本軍が昭和初期頃からその殺人兵器を研究開発していたことは、すでに事実としてそれが
どのような研究内容だったのかも明らかになっている、
 
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当時の戦前の軍事関連の書籍にも必ずと言っていいほどその殺人光線の兵器のことを載せている、
 
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この書籍は、昭和15年にドイツの軍人の方が書いたものを訳したもの、
 
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当時は今で言う軍事評論家みたいな方々がこのような書籍を多く出版していた、
もちろんこれらの書籍にも殺人光線のことを載せている、
旧日本軍の殺人光線などの秘密兵器を研究開発していた場所としては、東京の「登戸研究所」
や静岡の「島田実験所」等が有名である、アメリカ軍もそれらの秘密兵器の研究がどのようなも
のだったのか非常に気になったらしく、戦後すぐにそれらの調査解明にとりかかっている、
 
今では反日と捏造記事で有名な朝日新聞が終戦の翌々月の10月の新聞記事でそのアメリカ
軍の調査結果の記事を載せている、
 
そう、日本軍が開発していた殺人光線の威力である、  

終戦直後にアメリカの調査団は旧日本軍の秘密兵器の研究開発施設を調査しているが、

その中で「殺人光線」の威力はどのようなものだったのか、朝日新聞は10月8日の記事に次

ように載せている、

 

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             (昭和20年10月8日 朝日新聞)

 

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年月が経ち印刷がかすれ読みずらいので要約すると、

 

● 米軍司令部渉外局は米国科学者団が調査した日本軍の「殺人光線」の結果を7日次のよ

  うに発表した、

 

○ 日本軍の科学者団は5年半以上前から「殺人光線」について研究を開始していた、

 

○ その威力の効果は30メートル先のネズミ1匹を殺す程度の段階にしか達していなかった、

 

○ 日本軍は「殺人光線」を将来性のあるものと考えて、昭和20年度に1百万円を支出してい

  るが米国の科学者団はその可能性を疑問に思っている、

 

○ 発動機を停止させるために殺人光線を使用するという試みであったであろうが、仮にそれ

  が成功したとしたらそれは航空機に使用したものと思われる、

  しかし、点火装置の不備によりエンジンが露出して短距離であってもその効果はなかった、

 つまり、点火装置を周波数に適応させることが必要であった、(僕にはその仕組みがよくわか

 らない)、

 

○ 結論を言えば、殺人光線は軍事兵器としてなんの価値もない、

 

○ 殺人光線は非常に短い電波を集めて強力な線とすれば哺乳類に生理学的作用をもたらし、                          死に至らしめるという原理に基づくものである、

 

○ 実験には猿、ネズミが使用された、殺人光線の研究者は「風船爆弾」の研究にも加わって

  いた、

 

○ 実験には人間も使用されたことがあるのか、実験者自らが装置の前に立って行った、

  数秒後に目眩、疲労が発生し12時間から24時間ほどそれが継続した、

 

  研究は登戸の「第9陸軍技術研究所」において着手された、

 

○ 研究が進み、昭和20年には116人の研究員がおり、終戦当時の設計では強力な真空管

  を使用し1キロ先のネズミを10分間で殺すことができると予想された、

 

アメリカは大した研究ではなかったと結論づけているが、これが凄いことであったのか、それとも大した研究実験ではなかったかは、意見が分かれるところであろう、

 

まあ、当時としてもアメリカ軍はこれらの調査の結果を過小評価することはあっても過大評価す

ることはないだろう、実際のところどの程度まで進んでいたのか、その事実はわからない、

 

今までこの殺人光線についてはいろいろと研究がなされ、ドキュメンタリー映画になったりして当時の研究者達の証言もあったりするが、証言者の中には「この件については墓場まで持っていく」などと言われる方もおりもっと深い闇のようなものがあるのかもしれない。

 

ところで、その殺人光線なるもの、一体どのような形をしていたのだろう、終戦と同時にアメリ

軍に撤収されないよう破壊廃棄されたであろうからその写真等は今まで見たことない、

おそらく残ってないのではないだろうか、ただ、その殺人光線の形で参考となる写真があった、  

 

僕が知っている限りでは次の1枚だけである、

 

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この写真である、何かサーチライトみたいな装置、覆面をした研究員みたいな人間が操作して

いる、

 

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これは、当時の「子供の科学」の付録のハガキの写真、

 

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殺人光線使用中の光景、となっている、

 

はたして、これが研究開発していた実物の「殺人光線」の写真なのかどうかはわからない。