今週は、若いひとたちの内視鏡をたくさん行った。
今、クローン病や潰瘍性大腸炎が増加しているからだ。
基本的にこれから減っていくことはないだろうと言われている。
みな、いちども痛がることもなく、スムーズに内視鏡が終わった。
内視鏡をやっているあいだ、彼らと話をする。
彼らはまだ10代で、こころがまだ柔らかく、汚れを知らない。
まだ何者でもなく、何ももっていない。
まだ自分に自信がなく、人生に不安と希望の入り混じった気持ちをもっている。
内視鏡中、観察しながら、彼らの人生が、人にめぐまれ、自分自身の真価をみつけることができ、輝かしいものであることを切に願う。
彼らの人生が幸福なものでありますように。
「内視鏡が、こうやって立派に受けられたんだから、きみはかならずうまくいくよ」
私はいつもそう励ましている。
私もずっと、少年のころから誰かに励まされて生きてきたから。
今は自信がなくても、不安でも、大丈夫。
僕もそうだったんだ。
君もできる。
医療法人社団信証会 江田クリニック 院長 江田証