苦しかった体調不良からなんとか立ち直り、ふと気づくと、もうすぐ開業記念日。

10月17日。

17周年。

実に感慨深い。

よくもまあこんなに長くひとつのことをやり続けられたものだ。

16年間、内視鏡を握らない日はなかった。
僕の人生には常に内視鏡があった。

たくさんの微小胃癌、大腸癌を診断してきた。

それを思うととても励まされる。

僕は医師になって本当によかった。
たくさんの患者さんと良いご縁があった。
自分の人生の使命と信じたこともやることができた。
コロナ禍はあったが、僕らとわかりあえる患者さんとの間には絆があり、僕らを必要としてくれる人が全国からいらっしゃる。

だからまだまだ隠居している場合ではない。

すべての皆さんに感謝。

頑張ります。
工夫しながら、ね。



体調悪かったことを昨日書きましたが、ご心配のメールをいただき、ありがとうございました。

たった今、自分の手で自分の内視鏡をやりました。

江田クリニックの師長に鼻と喉の麻酔をしてもらい、
【患者 江田証】の十二指腸の下降脚まで内視鏡を挿入してきました(麻酔はとても楽で、うちの内視鏡の前処置はこんなに楽なんだと安心しました。師長も経験と知識も素晴らしいです(自分のスタッフを褒めるのも気恥ずかしいんですが))。

ラックサインは陽性で、ヘリコバクターピロリ菌がいないのと合致した所見でした。

十二指腸乳頭部癌もなく、スキルス胃癌の所見もなく、逆流性食道炎やバレット食道癌の所見もなし。

結果は正常でした。

自分の鼻から自分の胃の中に胃カメラを入れているわけなので、なかなか操作が自由にいかないところがありましたが、セルフ胃カメラを自分の手で完遂でき、異常もなく、よかったです。

リアルブラックジャックだと笑われました。ブラックジャックは、麻酔をかけて助手もなく自分の腹を開け、開腹手術をしました。開腹できるんですから内視鏡くらいプロならやれます。胃腸を傷つけず、破らず、出血させずに自分でやるのです。

診断は、機能性ディスペプシア、過労です。

医師には勤務医と開業医がいます。
僕もかつては勤務医でした。
開業医は、代わりになってくれる医師がいません。
僕が死んだら、たくさんの担当患者さんに迷惑をかけてしまいます。

僕は自由に死ねないのです。

責任も重い。
僕が死ねばスタッフにも迷惑をかけます。

とりあえず、午後も頑張って医者をやります。

心配してくれた皆さん、ありがとうございます。

江田クリニック 江田証



学会が終わった。
土日はずっと学会。

ずっーと講演を集中して聴いているのは疲れました。

ただ、世の疲れた男たちの力になりたい一心で2日間新しい知見を探していました。

ただでさえ、日本やアメリカの40〜60代の男性はストレスまみれで男性ホルモンが下がっています。

アジアの発展途上国の男にはこのようなストレス現象は見られません。

重い責任、中間管理職としての重圧、子育てのプレッシャー、親の介護、経済的不安…。

これに加え、最近はコロナで世相は暗いときている。

だるさ、疲れが抜けない、うつ、やる気がでない、不眠、集中力の低下、全身の痛み、性機能の低下に伴う自信の低下…。なんだか八方塞がりみたいだ…。

それは男性ホルモンの低下が原因かもしれません。

男性更年期。

もういちど立ち上がるために、男性ホルモンをいちどチェックしてみましょう。

『人生のヤマは、もう通り過ぎた』と感じているあなたへ。

また活力に満ちた男の人生を。






ボンドが舞い戻ってくる。

ダブル オー セブン。
それは厳しい毎日を闘い抜く男にとって、乾いた喉を潤す一杯のドライマティーニ。

待ってたぜ!

僕の車のヘッドライトからもマシンガンが出てきます。



10月1日、映画館で会おう!

今日、明日は、『男の学会』です。


男性更年期に負けてる場合じゃない。

ボンドのようにいっしょに燃えて生きようぜ。


 イギリスの不世出の名ラガーといわれたある選手が、ある大試合でタイムアップぎりぎりに逆転のトライを挙げた。大観衆は棒立ちとなって歓声を挙げたが、レフリイの無情なホイッスルが鳴り、寸前に反則がありトライは認められず、そのままノーサイドとなって試合は彼のチームの負けとなった。

 しかし試合後も、あの時のレフリイの判定が正しかったかどうか、しきりに議論の的になったが、当の選手は、
「ラグビー試合ではレフリイは神に等しい」
とひと言いっただけで、後は一切ものをいわなかった。当時のこととてビデオテープもなく、判定が正しかったかどうかは遂に判定されずに終わり、人々はその惜敗に奮起して次のシーズンの彼の活躍を期待したが、第一次大戦が始まり、世の中はもはやラグビーどころではなくなった。

 その戦争の最中、ある激戦地の野戦病院で、ある軍医が重傷を負った一人の兵士を看護した。
 兵士の認識票を見て、医者は驚いた。ラグビー気狂いだった医師にとっては忘れ難い名前、かつてのあの大試合のヒーローが、この重傷の兵士だった。
 それを知って医師は看護に専心したが、傷は重く、遂にその兵士は死んだ。

 彼の臨終の際、すでにファンと選手として相識る仲になった医師が、かつての名選手に、何かいい残すことはないか、と尋ねた時、死に際の懺悔の聴聞を終った後、件の選手はかすかに唇を動かし、聞きとり難いほどの低い声でいった。

「あの試合のあのトライは間違いなかった。レフリイが間違っていたのだ」と。

 一生をかけた遺言としての、この言い訳を信じぬものがどこにいるだろうか。

           石原慎太郎『男の世界』より

 他人からすれば、何故そう生きるのかわからない男の所業がある。

 ただ男は黙々と信じた仕事をする。

 最期にただひと言、短い『言い訳』が残せたらいいのだ。




新しい腸の教科書が増刷し、13万3000部になりました。


著者の私としては、まいにちコツコツと、学校に行けなくなり辛い想い、悔しい想いをしている学生、お腹の調子が悪いのに、『仮病なんじゃないか』『気のせい』『さぼってるんじゃないか』などと理解されず責められている患者さんのために、科学的根拠があり、有効な治療をやり続けていくだけです。


世の中のすべてが無理解なひとばかりじゃない。


きみよ、のぞみを捨てるな、僕が祈ってるよ。


江田証




屋上の広告塔のライトをLEDに変えてみました。

LEDは10年ももつそうです。
夜遅く研究会から戻ってきて初めて見てみると、
かなり明るく、漆黒の闇を照らしています。

私は暗闇が嫌いです。

人間は明るい希望に向かって生きる。

世相は暗く、ときにくじけそうになることもあるが、
患者さんの明るい未来のためにがんばる。

先週もたくさん癌を発見した。
今週もがんばろう。

今度ランプが切れるころは私も60歳か。