診察室の机に毘沙門天さまを置かせていただきました。
足で踏まれているのは、病気の元、餓鬼(がき)たちです。
病気が治らないのは、患者が悪いからではありません。
患者さんは、必死にがんばっているのです。
ただ、よかれと思ってやっていることが、逆効果だったりすることはあります。
また、医師が悪いからでもありません。
ほとんどの医師は患者さんのことを想い、なんとかしようとしています。
ただ、新しい知識がなかったり、よかれと思ってしている指導が、逆効果だったりすることもありますが。
つまり、病気が治らないのを、患者や医師のせいにしても始まらないのです。
悪いのは、病(やまい)です。
仲間割れしても逆効果です。
お互いに協力して、新しい知識を求めて工夫をしていくことです。
毘沙門天様、世の困窮した患者と悩める医師たちを救いたまえ。
ともに祈りましょう。
医療法人信証会 江田クリニック 院長 江田証