出版社からの依頼で、フランスの名作といわれる文学作品の日本語翻訳を行っていました。
フランス語の原著を取り寄せて、原文に忠実に訳出しました。
「名訳」とされているものが、実はかなりの意訳だったり、文意のポイントを外していたりして興味深かったです。つまり、著者のいわんとする真意を理解しようとするならば、やはり原文に当たらないとだめだということです。
フランス語で「心」を指す言葉、
「cœur」は日本語にはない発音【œ】が含まれます。
言葉とは面白い。
私は医師にならなかったら、言語学の研究者か教師になっていたでしょう。
それくらい、言葉というものに興味を持っていました。