仕事がたくさんこなせない人は、同時並行でいろいろな仕事ができません。
仕事をマルチにこなせる人は、場所によって仕事を変えながらいくつもの仕事をやっています。
「江田先生は、医師の臨床の仕事をたくさんしながら、本を何冊も書いて、取材を受けて、どうやって時間を作っているのですか?」と患者さんに聞かれます。
「場所に仕事を割り当てている」のです。
たとえば、インプットをする場所と、アウトプットする場所を変えています。
本を読む場所はこの部屋、原稿を書く場所はこの部屋、という具合です。
インプットする場所とアウトプットする場所を変えるといい頭の切り替えになります。使う脳の領域が違うからです。
そして、同じ読むのでも、リビングでは医学の本、寝室では趣味の本、ベランダでは文学やアートの本、と部屋によってジャンルを変えます。
そうすれば、部屋を歩いて移動するだけで、本が積んであるので、すぐにその仕事にとりかかれます。
同じ机に、たくさんのジャンルの本は積めません。
だから同じ机では、同時並行で仕事はしにくいのです。
マルチに仕事をするなら、場所をうまく変えることです。
マルチに仕事をするために、喫茶店で本を読んでみよう。
寝室に本を積んでおこう。
そして、携帯を見るかわりに、毎日10分間ページをめくってみよう。
医療法人信証会 江田クリニック 院長 江田証