おいしいケーキがあったとき、
長寿マインドが低い人は、ケーキをひとりで食べてしまいます。
長寿マインドが高い人は、ケーキをだれかと分け合って楽しみます。
ひとりじめにするか、分け合って楽しむか。
ここで体に大きな差がつきます。
このような「心持ち」に対するサイエンス(科学)が発達してきています。
ひとりじめにする人の血液をとって調べると、血液の中に、炎症性サイトカイン(炎症を起こす物質)が3倍高いことがわかりました。炎症とは、体の中で、火事を起こしているということです。
分け合って楽しむ人の血液をよく分析すると、さまざまなウイルスや細菌に対抗する抗体が高いことがわかりました。
免疫力が高いのです。抗体がたくさんあれば、ばい菌が体に入ってきても、撃退してはねのけることができます。
ひとりじめにする人は、食中毒になっても、なかなか気づきません。
みんなで分け合っていれば、みんなにも吐いたり、くだしたりと症状が出るので、自分も感染性の病気にかかったのだと、はやくわかるのです。
分け合って楽しむような、「おせっかいやき」の人は、いろんな人の助けをするために、たくさんの人に会いに行きます。多様な人と会えば、それだけさまざななウイルスをもらいやすくなります。
でも、それだけいろいろなウイルスに対する抗体ができて、免疫力が高まるというわけです。
心の姿勢が健康に大きな影響を与えるのです。
能登のために寄付をしてきました。
能登にボランティアで救援活動をしている人たちは、きっと健康になるでしょう。
他人のためとおもってやったことが、ひいては自分のためになるのです。
健康のために、「おせっかいやき」になろう。
医療法人社団信証会 江田クリニック 院長 江田証