もう少しでブラックジャック展が終わります。

私たち医師の多くは、手塚治虫先生の名作『ブラックジャック』を読んでいます。


私にとっても、ブラックジャックは『精神の温泉』みたいなものでした。疲れたときに、たまに帰ってきて浸かると心がなつかしさに包まれ、また蘇ることのできる泉のような存在でした。


小学生の頃に読んだのですけどね。


素晴らしい作品ばかりなのですが、いちばん好きなのは『おばあちゃん』という回でした。



今回、古くなったブラックジャック全巻を買い直しました。友人にも送りました。


この秋田書店から出ているオリジナルの漫画本も、いつ手に入らなくなるかわかりませんから。


編集されて前後順がぐちゃぐちゃになっていたり、作品が削除されているような新装版などは好きではありません。


ずっと、家に置いておくでしょう。

ちなみにブラックジャックの診療所は、崖の上の一軒家です。


診療所を建てるのに、『成功を決めるのは、すべては立地、すべては場所です』と言っている医療コンサルタントがいますが、必ずしもそうではありません。


ブラックジャックの診療所には、たとえガケの上にあろうが、世界中から患者が来るのですから。