今日は、医学部学生向けの話です(もちろん看護学生などの医療関係の学生も使ってください)。
今日は、医学生たちと話していて、脳神経(12個ある)と、その脳神経核のある場所(局在)の覚え方を伝授しました。
脳神経をしっかり覚えておくことが神経内科の基本です。
脳梗塞や脳出血などの神経疾患の患者さんを診る時、病変がどこにあるのか診断するのに絶対必要な知識です。
脳神経は、12個あります。
1 嗅神経
2視神経
3動眼神経
4滑車神経
5三叉神経
6外転神経
7顔面神経
8内耳神経
9舌咽神経
10迷走神経
11副神経
12舌下神経
医学生は、まずこれをとりあえず暗記してすらすら口に出せなくてはなりません。慣れれば簡単なのですが
初学者はまずは丸暗記する必要があります。
そこで、語呂合わせにします。
いろいろゴロ合わせはあるのですが、このゴロ合わせはなかなか秀逸です。
ぜひ使ってみてください。
【一休さん西の参道で4回滑り、ゴミの中へと6転す。
泣き顔でヤジに苦しみ、咽喉もとで
透明ないい服なのに、と言ふて舌だす。】
これで完璧。
あとは、これらの脳神経核がどこに存在するのかを覚えます。
【脳神経核がどこにあるか、位置の覚え方】
中脳は【MB】(Mid Brain)と書くから、MとBで🔴2つの文字🔴。
嗅神経と視神経は脳幹から分岐していないので、
これは飛ばして、3番目以降の脳神経の上から順番に、
3の動眼神経と
4の滑車神経の🔴2つ🔴が中脳にある。
次は、橋にある脳神経核は、
橋【PONS】と書くから、
Pと、Oと、Nと、Sの🟡4つの文字🟡。
脳神経の3と4は中脳にあったから、その続きの🟡4つ🟡が橋にある。
つまり、
以下🟡4つ🟡は橋に存在する。
5三叉神経
6外転神経
7顔面神経
8内耳神経
🟣あとの残りは全部【延髄】🟣にある。
9舌咽神経
10迷走神経
11副神経
12舌下神経
簡単でしょう?
医学生の時は、電話帳のような医学書を何冊も読まされて大変だと思いますが、これらが見事に患者さんの命を救う原資となりますし、あなたの医師としての人生を生涯支え続ける光になりますから、ぜひ頑張ってください。
医療法人信証会 江田クリニック 院長 江田証