過敏性腸症候群の人では、乳糖に耐性がない人が多いことが判明しています。

 

また、潰瘍性大腸炎やクローン病の人では、乳糖と果糖に対して耐性がない人が多いことが報告されています。

 

したがって、過敏性腸症候群の人、潰瘍性大腸炎の人、クローン病の人、SIBO(小腸内菌増殖症;Small Intestinal Bacterial Overgrowth)の人では乳糖を控えると、不快な症状が軽減~消失する効果がみられることがあります。

 

ただ、乳糖を80%不活化した(乳糖を80%カット)牛乳があります。

 

それが、雪印メグミルクの「アカディ」です。

私の本でも説明していますが、乳糖は小腸で吸収が悪いために、乳糖を多く摂取すると、乳糖が小腸の中で濃度が濃くなります。

人間の腸は濃いものを薄めようとする性質をもっており、乳糖が腸の中で濃くなると、血液中から小腸の中にたくさんの水分を引き込むようになります。

これによって下痢(浸透圧性下痢)を引き起こします。

日本人の75%以上は実は乳糖不耐症であり、乳糖を多めにとると下痢や軟便、腹痛を起こしやすい民族です。

このような小腸で吸収が悪くお腹の調子を崩しやすい糖質を「FODMAP(フォドマップ)」と呼びます。つまり、乳糖は典型的なFODMAPであり、牛乳は高FODMAP食なのです。

 

しかし、このアカディなら、ほとんどの過敏性腸症候群の人でも問題ありません(非常に過敏な人は飲んでみて(自分の腸に「傾腸」してみて)ダメだったら、中止してください)。

 

過敏性腸症候群を持つ親御さんには知っておいてほしい知識です。

 

そして、さまざまな企業の皆様には、雪印さんのように「お腹の弱い人」にやさしい食品開発をお願いしたいと思います。雪印さんあっぱれ!ですね。

 

 

 

 


医療法人社団信証会 江田クリニック 院長 江田証

http://www.edaclinic.com/