生きていれば、苦がともなうのは太古の昔からである。
お腹の調子が悪い人にこころの葛藤を持った人が多いことはいろいろな論文で報告されている。
お腹の調子が悪い人だけではない。
医師をやっていると、どんな他人もうらやむような成功者、富める者、美しい者にも深い悩みがあるものだと驚かされる。
いつも患者さんに話すことがある。
なぜ人は苦しむのか?
それは、なにかにとらわれているからである。
この「とらわれた心」こそが苦の元凶である。
あの人に良く思われたい。
あの人にうらぎられた。
こういうふうに生きたいがうまくいかない。
相手が自分の思うようにしてくれない。
あの人のようになりたい・・・。
こういった執着で人は苦しむ。
人間はひとりで生まれてきて、死ぬときもひとりで死にます。
だから、できるだけ、他人に頼らない生き方をしたほうが楽ですよ。
「依存しない生きかた」、これがいちばん健康にいいのです。
他人がどう言おうと、どう考えようと、あなたの存在の根本を揺るがすことはできません。
他人はあなたの静かな魂に触れることはできません。
あなたをどうこうできるのは「あなたが自分をどう思うか」ということだけです。
自分は価値ある人間だと思えばそうなりますし、
自分はくずだと思えば本当にそうなってしまいます。
まずは「自分は本当はすごい人間なんだ、価値がある人間なんだ」と思いましょう。
たとえそれが幻想であっても、です。
人間は誰しも「自分は本当はすごい」と思っているものだそうです。
これを「ポジティブ・イリュージョン(肯定的な幻想)」と呼びます。
そしてこのポジティブ・イリュージョンが少ない人はうつになりやすいこともわかっています。
自分を過大評価することは心の健康によい必要なことなのです。
逆に、正確すぎて厳しすぎる自己評価は心の健康に良くないのです。
そして、他人は他人、自分は自分。
そういう自分を持つことです。
他人の評価や他人がしてくれたことで自分の価値が決まるわけではありません。
他人に自分の人生を横取りされないことです。
そして、他人に頼らないで、「自分の腕一つで生きよう」と諦念しませんか。
手があり、足があれば、それを使ってどうにか生きていくことはできます。
心を自由にし、心を自立させて、人生を自分のものとして取り返しましょう。
できるだけあなたの心のよりどころは分散しましょう。
だれか一人に依存してしまうと、その人とうまくいかない時、疲れます。
依存されるほうも息苦しくなります。
広く浅くつきまいましょう。
本当に信頼できる友人は数人でもかまいません。
それから、他人にあまり期待しないことです。
「分散」するのは、友人だけではありません。
行くレストラン、ホテル、ブティックも分散しましょう。いざという時のリスクヘッジのためです。
せっかくの、たったいちどの人生です。
執着を捨てると、こころがスッキリします。
あなたはあなたらしく生きていいのです。
あなたは本当は心のやさしい、かけがえのない人間なのですから。
小腸を強くすれば病気にならない 今、日本人に忍び寄る「SIBO」(小腸内細菌増殖症)から身を守れ!
1,490円
Amazon |