フジテレビ「直撃LIVE グッデイ!」で、江田クリニック院長江田証がコメントします。

 

お時間あるかたはどうぞご覧ください


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本日、3月8日(水曜日) 15時くらいからです。

 

抗生物質を処方された場合、3~4日処方された薬剤を飲んで、改善がなければ抗生物質が細菌に当たっていない(効いていない)ということも考え、抗生物質を変更していく必要があるということを話しました。

 

最初からブロード(広域)な抗生物質を処方することはすすめられることではありません。

まずは抗菌スペクトラムの狭い抗生物質を投与し、効果がなければ、スペクトラムを変えた抗生剤やより広域な抗生剤に変更していくべきです、という当たり前の話をしました。

当然、「抗生剤3~4日飲んで効かない=耐性菌」というわけではありません。飲んでいる抗生剤が不適当な可能性があるので変更しましょう、ということです。

なぜなら、その細菌にたいして投与した抗生剤がもともと感受性がない(抗生剤が当たっていない)可能性があるから。たとえば、マイコプラズマ感染症の患者にセフェム系の抗生剤を投与しても改善しません。それを、「マイコプラズマに耐性の抗生物質だ」とはいいません。最初から効かないのですから。効かないことがすなわち「耐性菌」とは呼ばないのです。「耐性菌」というと恐ろしい響きがありますので、念を押しておきますが、耐性菌とは、長期間広域な抗生剤投与により、細菌が突然変異を起こして、その抗生剤に対して効きにくくなるものです

最初からその菌に対して効かない抗生物質を飲んでいても効かないのは当然で、効かないからといって、それを耐性菌とは呼ばないことを覚えておいてください

まあ、そこら辺を10分程度のインタビューで、細かい医学用語の使い方まで指導することは困難でしょうね。それこそ、抗生剤の使い方だけで一冊の本になりますから。

 

 

 

医療法人社団信証会 江田クリニック 院長 江田証

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