舛添の敵:月刊アカシックレコード160619 | 週刊アカシックレコード

舛添の敵:月刊アカシックレコード160619

■舛添封じ~月刊アカシックレコード160619■
一般に、政治家の情報をもっとも多く持っているのは、警視庁や道府県警の捜査二課、地検特捜部、国税庁などの役人たちであって、週刊誌などのマスコミではない。マスコミの独自取材力は世間で思われているほど高くはなく、警視庁捜査二課などの情報収集力に比べれば圧倒的に劣っている。
石原慎太郎・元東京都知事は都知事在職中「週に3日しか登庁しない」といった怠慢な勤務態度が広く知られており、湯水の如く海外出張費を浪費し、知事交際費の使途にも公私混同が見られたうえ、都営銀行である「新銀行東京」を設立しながら、ずさんな経営で事実上破綻(はたん)させてしまい、東京都の出資金(税金)千数百億円を無駄にしている。
このため、知事在職中の石原はその勤務態度などを批判する週刊誌記事などに何度も攻撃されたが、それらの記事はみな「単発」であって、石原を追い詰める二の矢、三の矢が放たれることはなかった。これは、石原が政府(役人たち、保守政界)の進める重要な政策に反対せず、役人たちが石原の政治力を奪う必要性を感じず、石原を追い詰めるのに必要な情報をマスコミにリークしなかったため、と考えられる。
石原と違って舛添要一・東京都知事は週に5日登庁していたし、新銀行東京のような大失政もしていない。2016年4月以降に『週刊文春』などが暴露した、舛添の高額な海外出張費や公私混同が疑われる金銭問題は批判されても仕方がないが、それらの点では石原もほぼ同じだった。どう見ても、舛添の都知事としての勤務態度は石原
のそれよりマシだった。
にもかかわらず、舛添を批判する記事は単発ではなく、二の矢、三の矢が次々に放たれ、同年6月、舛添は辞任に追い込まれた。
とすると、二の矢、三の矢の情報源は役人であり、役人たちが「政府の重要な政策に反対する舛添」の政治力……たとえば、都知事が世論に対して持っている影響力……を奪いたがっていた、と考えるほかない。
役人たちが舛添を追い詰めた理由は、舛添が政府の重要な政策に現在反対しているか、または、近い将来反対する可能性があると考えていたから、ではあるまいか(2016年6月19日頃配信予定)。
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【公明党が真実を知った日】
自民党総裁でもある安倍晋三総理は、公明党と連立政権を組んでい
るため、しばしば、公明党の山口那津男代表と与党党首会談をしま
す。一般的なパターンは、両党党首のほかに、両党幹事長、および
総理の側近である官房長官が同席するもの(合計人数が5人なので、
「5人会談」と仮称)で、2016年6月1日はこの顔ぶれで最大25分間官
邸で話しています(読売, 2016e)。このパターンの会談は比較的短
く、議題もすぐにマスコミに知られてしまうようなことばかりであ
り、極端な話、会談の場にTVカメラを入れたとしても、情報漏洩
(ろうえい)などの深刻な問題は起きないでしょう。
が、2016年5月、安倍総理は伊勢志摩先進国首脳会議(G7サミット首
脳会合)(26~27日)の前とあと、24日と30日にそれぞれ、山口代表
とサシで与党党首会談(「2人会談」)をしています(読売, 2016c;
読売, 2016d)。
24日のほうは約50分と長く(読売, 2016b)、その内容は、会談後の
両者の会話から、安倍総理が衆参同日選見送りと消費増税再延期
(2017年4月に予定されていた消費増税の延期)を決めて山口氏に伝
えたものと推測されたため、読売(2016b)はそのように報道しまし
た。
が、30日の「2人会談」でも総理は約37分かけて消費増税再延期を
山口氏に伝えており、読売は、そのときの模様を、当事者(関係者?)
からの聞き取りに基づいて以下のように報道しました:
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「[前略]党首会談は予定した30分間を7分過ぎたところで、決着を
見ないまま、山口氏は席を立った。会談後、苦渋の表情を浮かべた
山口氏は、増税先送りについて『“突然の話だ”。党内でよく相談
したい』と記者団に語り、首相官邸を去った。[後略]」(足利・小
川, 2016。“ ”は筆者による強調。以下同)
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山口氏が天才的な演技力の持ち主でない限り、24日の「2人会談」
に関する読売(2016b)の報道は誤報だった、ということになります。
総理と山口氏は24日に消費増税再延期とは無縁の議題を話したので
すが、それを隠したかったので、会談後に総理や山口氏は「[政治
記者の]皆さんがよく報じておられるあの問題です」みたいなこと
を話し、それを記者たちが誤解して「消費増税再延期について会談
したんだ」と思い込み、記事にしたと考えるほかありません。
では、24日、2人は何を話したのでしょう。
[この続きは有料版の“トップ下”のコラムでお読み下さい。]
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【ツイッターなう】
上記の1つのコラムは、2016年5月13、25、26日に筆者がツイッター
( < http://twitter.com/akashicr > )でつぶやいた内容に加筆し
たものです。このようなつぶやき(ツイート)をお読みになりたい方
は、ぜひツイッターをご利用下さい。
m(_ _)m
【嫌韓派にあらず】
わたくし佐々木敏は韓国嫌いではありません。むしろ韓国の最大の
理解者です。韓国人や韓国の立場に立って彼らのホンネを理解しよ
うとしています。
たとえば、日本のTV各局は韓流スターを日本の連続ドラマに出演さ
せてやれば、そのドラマや、ほかの日本製ドラマを韓国に輸出し地
上波で放送させることもできるだろうと期待し、じっさいに何度も
そうしました(リウ・シオンが出演した2007年4~9月放送のNHKドラ
マ『どんど晴れ』など)。
しかし、韓国側がその期待に応えたことはほとんどありません。理
由は小誌で述べたとおり、「反日感情」でも「国内産業の保護」で
もなく、大半の日本人には想像も付かないものです(小誌有料版
2010年2月22日「浅田真央 vs. 韓国TV~シリーズ『バンクーバー五
輪』(2)」 < http://p.tl/7Jgj > )。
TV各局の方々がこの理由をご存じない場合は、「こっちがこれだけ
よくしてやったのに、韓国のやつら、なんで『日流ドラマ』を輸入
しないんだ。恩知らずめッ!」と腹が立って、韓国嫌いになるでしょう。
私はむしろそれを防ごうとしているのですから、私に「嫌韓派」の
レッテルを貼らないで下さい。
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【拙著に関する個人ブログの虚偽宣伝】
小誌の筆者・佐々木敏の著書を購入される方は必ず事前に、小誌サ
イト( < http://www.akashic-record.com/angel/cntnt.html > )な
ど著者や出版社が直接内容紹介を行っているWebページをご参照の
うえ、ご判断下さい。
小誌の記事を無断で何行も転載(コピー&ペースト、コピペ)する違
法な個人ブログ、ホームページが多数あり、その転載(盗用)箇所の
前後には、ロボットSF『天使の軍隊』をはじめ、拙著の紹介文を含
む「解説」が付けられていることが少なくありません。
が、その種の解説の大部分は不正確なものです(どれも例外なく
「小説と小誌は基本的には関係がない」という注意書きは転載され
ていません)。
一般に、読者の皆様がそのようないい加減な解説を信じて書籍を購
入なさった結果、その内容が「期待はずれ」だったとしても、その
責任はその書籍の著者にも出版社にもありません(無責任な無能者
たちはしばしば自ら読んでいない書籍について事実無根の紹介文を書きます)。
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■舛添封じ~シリーズ「都知事パワー」(1)■
一般に、政治家の情報をもっとも多く持っているのは、警視庁や道府県警の捜査二課、地検特捜部、国税庁などの役人たちであって、週刊誌などのマスコミではない。マスコミの独自取材力は世間で思われているほど高くはなく、警視庁捜査二課などの情報収集力に比べれば圧倒的に劣っている。
石原慎太郎・元東京都知事は都知事在職中「週に3日しか登庁しない」といった怠慢な勤務態度が広く知られており、湯水の如く海外出張費を浪費し、知事交際費の使途にも公私混同が見られたうえ、都営銀行である「新銀行東京」を設立しながら、ずさんな経営で事実上破綻(はたん)させてしまい、東京都の出資金(税金)千数百億円
を無駄にしている。
このため、知事在職中の石原はその勤務態度などを批判する週刊誌記事などに何度も攻撃されたが、それらの記事はみな「単発」であって、石原を追い詰める二の矢、三の矢が放たれることはなかった。これは、石原が政府(役人たち、保守政界)の進める重要な政策に反対せず、役人たちが石原の政治力を奪う必要性を感じず、石原を追い詰めるのに必要な情報をマスコミにリークしなかったため、と考えられる。
石原と違って舛添要一・東京都知事は週に5日登庁していたし、新銀行東京のような大失政もしていない。2016年4月以降に『週刊文春』などが暴露した、舛添の高額な海外出張費や公私混同が疑われる金銭問題は批判されても仕方がないが、それらの点では石原もほぼ同じだった。どう見ても、舛添の都知事としての勤務態度は石原
のそれよりマシだった。
にもかかわらず、舛添を批判する記事は単発ではなく、二の矢、三の矢が次々に放たれ、同年6月、舛添は辞任に追い込まれた。
とすると、二の矢、三の矢の情報源は役人であり、役人たちが「政府の重要な政策に反対する舛添」の政治力……たとえば、都知事が世論に対して持っている影響力……を奪いたがっていた、と考えるほかない。
役人たちが舛添を追い詰めた理由は、舛添が政府の重要な政策に現在反対しているか、または、近い将来反対する可能性があると考えていたから、ではあるまいか(2016年6月19日頃配信予定)。
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【前々々回、小誌2016年4月1日「12月26日のお言葉~朝鮮労働党大
会の謎~シリーズ『米中朝のX DAY』(37)」は →
< http://www.akashic-record.com/y2016/26dec.html > 】
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【前々回、小誌2016年4月30日「韓国 軍情報のウソ~韓国政府『情
報収集力』のウソ~シリーズ『反態度的行動』(15)」は →
< http://www.akashic-record.com/y2016/gsomia.html > 】
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【前回、小誌2016年5月1日「続 韓国軍情報の嘘~続・韓国政府
『情報収集力』のウソ~シリーズ『反態度的行動』(16)」は →
< http://www.akashic-record.com/y2016/gsomib.html > 】
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都知事を辞任に追い込んだ、ほんとうの「舛添の敵」はだれだったのか。
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考えてみて下さい。
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         ダルビッシュ、青木、北京五輪
               ↓
    http://www.akashic-record.com/runaway/cntnt.html

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【桶狭間】 → < http://www.akashic-record.com/runaway/okehaz.html#mail > 。
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この先、記事本文は、日本時間2016年6月19日頃配信予定の『週刊
アカシックレコード(有料版)』「舛添の敵~舛添封じ~シリーズ
『都知事パワー』(1)」( < http://www.mag2.com/m/0001009100.html > )
(発行月の翌月以降は < http://www.mag2.com/archives/0001009100/ >
でバックナンバーとして)でお読み下さい。
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