金正恩の戦争:週刊アカシックレコード101102 | 週刊アカシックレコード

金正恩の戦争:週刊アカシックレコード101102

■続・怯えるロシア~週刊アカシックレコード101102■
北朝鮮の国家最高指導者(労働党総書記)は軍に支持されないと権力を維持、獲得できない。そのため、初代のキム・イルソン(金日成)は朝鮮戦争を、二代目のキム・ジョンイル(金正日)はラングーン爆弾テロ事件などのテロを行った。三代目のキム・ジョンウン(金正恩)も新たな軍事行動をとる可能性があり、ロシアはそれが自国内に飛び火することを恐れている(2010年11月2日頃配信予定)。
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【哨戒艇沈没事件の真相】
2010年3月26日、韓国海軍哨戒艇(しょうかいてい)「天安」沈没事件は、日米韓の政府やマスコミでは「北朝鮮の魚雷攻撃によるもの」とされていますが、ネット上ではジャーナリストの田中宇(たなか・さかい)氏の記事(田中宇の国際ニュース解説2010年5月7日「韓国軍艦『天安』沈没の深層」 < http://www.tanakanews.com/100507korea.htm > )などが話題になっています。わたくし佐々木敏も当初から北朝鮮の犯行ではないだろうと思っていたので、疑う気持ちは理解できますが、「米国の産軍複合体が第二次朝鮮戦争をたくらんで起こした」式の“結論”を導くのは、やはり荒唐無稽でしょう(田中前掲記事)。
小誌前回記事でも指摘したとおり、元々経済記者の田中氏は相当に軍事問題が苦手で、上記の記事中にも、以下のような初歩的な軍事的知識の誤りが見られます:
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「原潜は(中略)海上に出る必要が全くない」→[食糧補給時には浮上。]
「(米潜水艦は)ペンニョン島の周辺海域で潜航を続け、島の対岸にある北朝鮮の通信を傍受し(中略)ていたのではないか」→[潜航中の潜水艦は地上の味方と連絡をとるのも困難で、敵の通信傍受はほぼ不可能。米ステルス戦闘機で領空侵犯すれば、北朝鮮にみつからずに簡単に通信傍受が可能。]
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田中氏が軍事問題を含む国際情勢分析の専門家であるかのように広く誤認されて行くことの危うさを感じます(前々回に小誌本文で提言したとおり、田中氏には軍事問題は明らかに無理なので、ほかの分野に注力されることをおすすめします)。
現在の北朝鮮が韓国と戦うことはありえません(小誌2007年4月14日「国連事務総長の謎~シリーズ「中朝開戦」(4)」 < http://www.akashic-record.com/y2007/unsg.html > 、同3月1日「脱北者のウソ~シリーズ『中朝開戦』(2)」 < http://www.akashic-record.com/y2007/sklie.html > )。北朝鮮には核兵器はありません(小誌2006年10月16日「北朝鮮『偽装核実験』の深層~最後は米朝同盟!?」 < http://www.akashic-record.com/y2006/fakenk.html > )。哨戒艇「天安」の沈没は米原潜コロンビアの衝突または誤爆が原因ですが、それによって沈没したと思われるコロンビアの行方が報道されず、北朝鮮が悪者にされたのは、単に「米国が自国の失態を隠したいから」でしょう。「産軍複合体の陰謀」などとはまったく関係ありません(田中氏の分析はおおむね間違っており、米原潜沈没の部分が“まぐれ当たり”しているだけです。軍人や軍隊に対する敬意のまったくない人がネットで集めた知識だけで論じられるほど、軍事問題は単純ではありません)。
米国から見て、韓国は対中国戦略に使えないため、北朝鮮と比べて地政学的な価値が低く、無理して守る必要はありません。他方、こちらに寝返らせれば中国を牽制する基地に使える北朝鮮を、米国はそう簡単には潰しません(小誌前掲記事「国連事務総長の謎」「北朝鮮『偽装核実験』の深層~最後は米朝同盟!?」)。
アラブとイスラエルは対立していると言われており、四度の中東戦争でサウジアラビアはじっさいに、米国の友好国であるイスラエルと戦うアラブ諸国を援助しました。しかし、現在、サウジ国内には米軍基地があり、サウジは非民主主義国家ですが、米国にとって(イランと対峙するための)同盟国です。つまり、「アラブとイスラエルの対立」は、いまや単なるタテマエなのです(2010年現在、イスラエルにとっての軍事的脅威は、イランとその影響下にあるイスラム原理主義組織のハマス、ヒズボラぐらいしかありません)。
同じように、朝鮮半島における南北対立は単なるタテマエであり、サウジと同様に非民主主義国家である北朝鮮も米国の同盟国になる可能性が十分にあり、それは地政学上は、べつに驚くべきことではありません。
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【とうとう訪問】
2010年11月1日、ドミトリー・メドヴェージェフ(メドベージェフ)露大統領がロシア(ソ連)の国家元首として初めて北方領土の国後島を訪問しました。元島民の方は不快でしょうが、これは対日政策ではなく、前回と今回の小誌有料版記事本文で紹介した2つの国に向けた政策です。
詳しくは記事本文でお読み下さい。
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【量刑算出方法】
裁判員裁判で最初の死刑求刑事件、「耳かき殺人」の判決が2010年11月1日に東京地裁で出され、量刑は死刑でなく無期懲役とされました。まったく落ち度のない被害者を2人殺した凶悪事件の判決としては意外ですが、その量刑判断の過程は、あまり一般には知られていない独特の計算方法が用いられるため、そのせいで死刑判決がでなかったと考えられます。
わたくし佐々木敏が裁判員裁判の模擬裁判(のようなイベント)に出て教わったところでは、裁判員裁判の場合、有罪/無罪の評決では「裁判官と裁判員双方1人以上を含む過半数の賛成」が必要で、裁判員6人の賛成だけで被告を有罪/無罪にすることはできません。が、量刑判断では、裁判官3人と裁判員6人の合議体に属する9人はまったく対等であり、9人の全員の平均値(?)の“近似値”を以下のような方法で算出します。
たとえば、9人のうち、懲役2年を求める者が3人、3年を求める者が3人、4年を求める者が1人、5年を求める者が2人の場合。
まず、いちばん重い(被告に不利な)5年の2人を二番目に重い4年に“換算”します(懲役5年を求める者は4年以上の刑に賛成だから)。これで、4年が3人になりますが、まだ過半数に達しないので、この「4年以上」の3人全員を三番目に重い3年に換算します。すると、3年以上が6人になり過半数を超えるので、判決は「懲役3年」になります。
つまり、裁判官3人全員と裁判員1人の計4人が死刑、裁判員4人が無期懲役、裁判員1人が懲役15年の場合、4人の死刑判断は無期懲役に換算されるので、判決は無期懲役になります(無期懲役が5人以上の場合、判決はもちろん無期懲役)。
つまり、従来の判例で、職業裁判官全員が死刑と判断しても、裁判員2人以上が死刑を求めない限り、裁判員裁判では死刑判決は出ません。素人である裁判員にとって死刑判決を出すのが相当に心理的負担が重いことを考えると、裁判員裁判の導入により、事実上、日本は(一審では)死刑判決の出ない国になったと言えそうです。
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【戦国時代?】
2010年10月8日の参議院本会議場で、自民党の岸信夫議員の代表質問は「最近総理に代わって仙石(由人)官房長官が答弁されることが多い。『影の総理』とも言われ、まさにセンゴク時代です」。
仙石氏本人と場内、苦笑。
(^^;)
【ツイッターなう】
上記の2つのコラムは、2010年10月8日、11月1日に筆者がツイッター( < http://twitter.com/akashicr > )でつぶやいた内容に加筆したものです。このようなつぶやき(ツイート)をお読みになりたい方は、ぜひツイッターをご利用下さい。
m(_ _)m
【嫌韓派にあらず】
わたくし佐々木敏は韓国嫌いではありません。むしろ韓国の最大の理解者です。韓国人や韓国の立場に立って彼らのホンネを理解しようとしています。
たとえば、日本のTV各局は韓流スターを日本の連続ドラマに出演させてやれば、そのドラマや、ほかの日本製ドラマを韓国に輸出し地上波で放送させることもできるだろうと期待し、じっさいに何度もそうしました(リウ・シオンが出演した2007年4~9月放送のNHKドラマ『どんど晴れ』など)。
しかし、韓国側がその期待に応えたことはほとんどありません。理由は小誌で述べたとおり、「反日感情」でも「国内産業の保護」でもなく、大半の日本人には想像も付かないものです(小誌有料版2010年2月22日「浅田真央 vs. 韓国TV~シリーズ『バンクーバー五輪』(2)」 < http://www.akashic-record.com/y2010/maovst.html > )。
TV各局の方々がこの理由をご存じない場合は、「こっちがこれだけよくしてやったのに、韓国のやつら、なんで『日流ドラマ』を輸入しないんだ。恩知らずめッ!」と腹が立って、韓国嫌いになるでしょう。
私はむしろそれを防ごうとしているのですから、私に「嫌韓派」のレッテルを貼らないで下さい。
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【拙著に関する個人ブログの虚偽宣伝】
小誌の筆者・佐々木敏の著書を購入される方は必ず事前に、小誌サイト( < http://www.akashic-record.com/angel/cntnt.html > )など著者や出版社が直接内容紹介を行っているWebページをご参照の
うえ、ご判断下さい。
小誌の記事を無断で何行も転載(コピー&ペースト、コピペ)する違法な個人ブログ、ホームページが多数あり、その転載(盗用)箇所の前後には、ロボットSF『天使の軍隊』をはじめ、拙著の紹介文を含む「解説」が付けられていることが少なくありません。
が、その種の解説の大部分は不正確なものです(どれも例外なく「小説と小誌は基本的には関係がない」という注意書きは転載されていません)。
一般に、読者の皆様がそのようないい加減な解説を信じて書籍を購入なさった結果、その内容が「期待はずれ」だったとしても、その責任はその書籍の著者にも出版社にもありません(無責任な無能者たちはしばしば自ら読んでいない書籍について事実無根の紹介文を書きます)。
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■続・怯えるロシア~シリーズ「中朝開戦」(14)■
北朝鮮の国家最高指導者(労働党総書記)は軍に支持されないと権力を維持、獲得できない。そのため、初代のキム・イルソン(金日成)は朝鮮戦争を、二代目のキム・ジョンイル(金正日)はラングーン爆弾テロ事件などのテロを行った。三代目のキム・ジョンウン(金正恩)も新たな軍事行動をとる可能性があり、ロシアはそれが自国内に飛び火することを恐れている(2010年11月2日頃配信予定)。
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【小誌2008年12月4日「イラク戦争は成功~シリーズ『究極の解決策』(3)」は → < http://www.akashic-record.com/y2008/usdirq.html#02 > 】
【小誌2009年2月5日「逆ネズミ講~シリーズ『究極の解決策』(5)」は → < http://www.akashic-record.com/y2009/revers.html#02 > 】
【小誌2009年8月27日「寄生虫の論理~ネット『無料』文化の罪~シリーズ『失業革命』(6)」は → < http://www.akashic-record.com/y2009/fresin.html#02 > 】
【小誌2010年1月18日「予想通り逮捕者~韓国 その存在の耐えられない軽さ~シリーズ『国を売り込むCM』(2)」は →
< http://www.akashic-record.com/y2010/krout.html > 】
【小誌2010年5月10日「インターネット生殺与奪の権~シリーズ『グーグル vs. 中国』(2)」は→ < http://www.akashic-record.com/y2010/ingvn.html > 】
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【小誌2010年8月3日「続・嫌われ韓国の実証~シリーズ『国を売り込むCM』(4)」は → < http://www.akashic-record.com/y2010/hatekr.html > 】
【小誌2010年8月29日「韓国と中東の相似~シリーズ『肯定されたい症候群』(3)」は → < http://www.akashic-record.com/y2010/korme.html > 】
【小誌2010年9月7日「日本海呼称問題~シリーズ『肯定されたい症候群』(4)」は → < http://www.akashic-record.com/y2010/sojpg.html > 】
【小誌2010年10月5日「自殺ごっこ~シリーズ『肯定されたい症候群』(5)」は → < http://www.akashic-record.com/y2010/suicid.html > 】
【前回「怯えるロシア~「弱い国境線」の悩み」は → < http://www.akashic-record.com/y2010/rucn.html > 】
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金正恩がどんな軍事行動をとるのか。
考えてみて下さい。
(^_^)
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【今回も、ご好評を博した小誌2010年8月3日「続・嫌われ韓国の実証~シリーズ『国を売り込むCM』(4)」( < http://www.akashic-record.com/y2010/hatekr.html > )の続編ではなく、心理学をテーマとするシリーズ(小誌2010年5月1日「自殺した症例~シリーズ『肯定されたい症候群』(2)」 <
http://www.akashic-record.com/y2010/junko.html > )の第6弾でもありません。国際情勢の急変により、変更しました。第6弾は後日あらためてお送りします。あしからずご了承下さいませ。】
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          城島、松坂、札幌ドーム
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    http://www.akashic-record.com/runaway/cntnt.html

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【桶狭間】 → < http://www.akashic-record.com/runaway/okehaz.html#mail >
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この先、記事本文は、日本時間2010年11月2日頃配信予定の『週刊アカシックレコード(有料版)』「続・怯えるロシア~シリーズ『中朝開戦』(14)」( < http://www.mag2.com/m/0001009100.html > )でお読み下さい。
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