長距離を移動するときの手段は航空機が主役となった現在であるが、私は車よりも飛行機よりも長距離を走り続ける列車が好きである。次々と流れていく各地の風景を楽しむことは、旅行の醍醐味の一つでもある。以前は、寝心地が心配で寝台列車は避けていたが、妻と二人で北海道までの豪華寝台列車の旅をしたいと考えていることもあり、詳しく調べてみた。
1987年(昭和62年)に青函トンネルが開通して、上野と札幌間を走る「北斗星」にA寝台個室「ロイヤル」が登場した。航空機より値段が高い寝台列車の利用者は少ないだろうと予想したが、発売直後にチケットが売り切れてしまうプラチナチケットとなった。この結果、JRは運転区間を選んだ豪華列車が寝台列車存続・発展の切り札と考えた。その代表的なのが、大阪と札幌の間を走る「トワイライトエクスプレス」と、上野と札幌を結ぶ「カシオペア」である。
寝台特急トワイライトエクスプレス号は、大阪と札幌の間を、大阪(11:50)→京都(12:25)→金沢(15:40)→富山(16:31)→長岡(18:58)→洞爺(7:18)→東室蘭(7:52)→苫小牧(8:50)→札幌(9:52)と結ぶ夜行列車であり、旅客列車としては1508.5キロと日本一の走行距離を誇る。
寝台設備は、2人用A寝台個室スイート(2室)には、シャワー室・洗面台・トイレ・冷蔵庫・液晶テレビ・クローゼット、1人用A寝台個室ロイヤル(8室)には、シャワー室・洗面台・トイレ・液晶テレビ・クローゼット、2人用B寝台個室ツイン(23室)、1人用B寝台個室シングルツイン(12室)、4人用簡易個室Bコンパートメントは旧来の2段ベッドを向かい合わせに設置している。
個室は一部を除き、北陸線、羽越線など日本海沿いを走行中に日本海が見られるように構成されており、贅沢な鉄道での長旅を約22時間楽しめる。
大阪発は月・水・金・土、札幌発は火・木・土・日の週4往復運転を基本に運転される臨時列車であるが、多客期は毎日運転される。運賃・料金は、スイート=44810円、ロイヤル=36500円、ツイン=27480円、Bコンパートメント=25620円である。
寝台特急カシオペア号は、青函トンネルの開通と共に登場した北斗星を発展させたオール2階建て、豪華二人用A寝台個室のみで構成されており、上野と札幌の間を結ぶ寝台特急である。上野(16:20)→大宮(16:45)→宇都宮(17:50)→郡山(19:13)→福島(19:52)→仙台(20:59)→函館(5:08)→東室蘭(7:46)→苫小牧(8:34)→札幌(9:32)を17時間30分で結ぶ夜行列車である。個室の種類と運賃・料金は、カシオペアスイート(44460円)・カシオペアデラックス(36150円)・カシオペアツイン(32320円)である。上野発は火・金・日、札幌発は月・水・土の週4往復運転を基本に運転される臨時列車である。
2013年10月に九州7県を走り始めたが、チケットのキャンセル待ち2000組と人気絶大であるななつ星in九州もいつかは乗ってみたい憧れの列車の一つである。