例えば、 1つ、年長者のいうことに背いてはなりませぬ
2つ、年長者にはお辞儀をしなければなりませぬ
3つ、うそを言うことはなりませぬ
4つ、卑怯な振る舞いはしてはなりませぬ
5つ、弱いものをいじめてはなりませぬ
6つ、戸外でものを食べてはなりませぬ
7つ、戸外で婦人と言葉を交わしてはなりませぬ
これら7カ条は、「ならぬことはならぬものです」と締めくくられている。私が気にいっているフレーズだ。「問答無用、いけないことはいけない」といっているのだ。
今の時代、権利は主張するが、義務を果たさない。自分だけが大切で、他者のことを顧みない、そんな身勝手な人が増えたように思う。「ならぬことはならぬものです」と大きい声で叫びたい場面がある
ドラマ「白虎隊」を見たときは、什の掟に背いたものがいたときどうするのか疑問を抱いた記憶はないが、ドラマ「八重の桜」の中で、子供4人に罰を与えるとき、「しっぺいの刑」に処すという場面があった。子供が掟に背いたとき、どうしたのか調べてみた。驚いたことに「しっぺの刑」が本当にあった。
「什の掟」に背いたものがいたときは、リーダーはその子供を呼び出し、事実の有無を審議した。そして、事実であれば、年長者の間でどのような処罰をするのかを相談したのである。
一番軽い処罰が「無念」である。「私は会津藩士の子供として、あるまじきことをしてしまい、申し訳ない。誠に残念です」という意味で、皆に向かって「無念でありました」といってお詫びをするのである。
次のレベルが「しっぺい」の刑だ。罰の重さによって、手のひらにしっぺをするか、手の甲にしっぺをするか、何回するかを決めた。
さらに重い処罰が「絶交」だ。いわゆる仲間はずれである。
興味深いのは、掟も処罰は大人に指示されて作ったものでなく、6歳から9歳までの子供たちが考えて決めたということである。会津藩士としてのあるべき姿を自覚していたのだ。
友達とうまく付き合えない子供が増えた現代、子供に社会性を身につけるために応用できないものかと考えたりする年初めである。