4年前、親元を離れた息子の部屋を片付けていたとき、油絵のセットが入った箱が出てきた。絵具・筆・溶き油・油壺・パレットと揃っていた。処分しようかとも思ったが、暇にまかせて、一つ描いてみようかと心が動いた。早速、縦53cm横65cmのキャンバスを購入した。趣味の日曜大工を生かして、イーゼルは自作した。思いついた時は、桜が満開の時期であったので、桜が満開の田舎のJRの駅を題材にした。油絵の知識は全くないので、自己流で無欲に描いた。遠近感が出ない、思っている色が出せないなど、困ったことはあったがなんとか完成した。
2作目は、田んぼに黄金色のじゅうたんが敷き詰められた田園風景を描いた。秋のウォーキングで見ている身近な風景だから構図等で悩むことは少なかったが、それでも何度も修正した。何度でも修正できる油絵が気に入った。特に困ったのは、実った稲穂の描き方と、小川に流れる水の色の出し方であった。水は、いわゆる水色ではないのだ。デザインと色、共に何度も修正を重ねたために完成までかなりの日数を要した。
しばらく休んで、昨年の秋に、日本橋を中央に描いた江戸時代の風景である3作目に取り掛かった。モチーフは、私が佐伯泰英の大ファンであるからだ。書棚には、佐伯泰英の各シリーズが並んでいる。中でも、長編時代小説「居眠り磐音江戸双紙」は42巻まで読み続け、次巻の発刊を未だか未だかと待っている。主人公の磐音の住む江戸の情景を、自分なりに形にしてみたいとの思いが動機となった。実際に自分の目で見た景色ではないために、映画や浮世絵で見た江戸の情景を思い浮かべて、下書きをしたが、きちんと描けなかったツケがでて、色をつける段階になって筆が止まってしまっている。
進まない絵を見ていて、どういう訳かピカソの絵が浮かんできた。ピカソの絵を見た人の大半は、子供の落書きのような絵のどこがいいのだろう、と思うのではないだろうか。かなり前に、新聞で読んだ、美術の授業に例えて、ピカソの絵の良さを紹介した文章を思い出した。
ピカソが子供の時、「これからリンゴを写生するから、それぞれ自分の描きたい場所を決めて、席に着きなさい」と先生から指示された。生徒たちはそれぞれ場所を決めて絵を描き始めたが、ピカソだけはウロウロしている。先生に「早く描きなさい」と促されたピカソは、「見る場所によってリンゴの色や形が異なるから、どこが最もいい場所か迷っているのです」と答えた。しばらくして、ピカソが描いた絵には、1個のリンゴに右から見た色と、左から見た色が塗られていた。正面を向いた顔に、横向きの鼻が付いていたりするピカソの絵の正体である。
絵を描くことについて、改めて考えた。長く見ていても飽きない、何度でも見たくなる、そんな絵が描けるようになるのが理想である。始めたばかりの私にとっては、自分なりの美意識によって、ある部分を誇張したり、単純化したりすることである。そのためには、日ごろ見ている風景・ものを注意深く観察することである。そうすれば、今まで気づかなかったことが見えてくる。そこに、写真とは異なる魅力が出てくると思う。しかし、考えすぎると、楽しく描けなくなる。初心者の私は、描く楽しみを味わえることが第一である。
自宅の西にある畑では、大根は大きく育った。適切な時期に苗を植えた白菜は収穫できたが、種まきの時期が遅すぎた白菜は葉がまかないので収穫できない。肥料・苗・防虫網の購入など要した経費を考慮すると、白菜1個当たりの単価はスーパーで購入するよりはるかに高価だ。楽しみで野菜を作っているのだからとはいえ、野菜作りはなかなか難しい。
さて、野菜が豊作だと安くなり、不作だと高くなるように、物やサービスは、世の中に出回る量が増えると値段(物価)が下がり、欲しい人が増えれば値段が上がるのは、周知の通りだが、日本の経済は1990年代から、物やサービスの値段が下がるデフレ傾向が続いている。
企業は、利益を得るために、従業員の賃金を下げたり人数を減らしたりして、経費を減らそうとしている。収入が増えない各家庭は、買い物を減らすなど節約している。従って企業の売り上げはさらに落ち込むという悪循環に陥っている。
デフレからの脱却を最優先の課題に掲げている安倍内閣は、日本銀行と共に目標を明確に決めるインフレ目標政策を導入しようとしている。新聞・テレビで報道されたことを簡単に整理してみた。
安倍首相は、日銀に対して、消費者物価指数の全国平均値が、前年比2%上昇を目指すインフレ目標を採用し、実現するまで大胆な金融緩和を続けるように求めている。政府と日銀が歩調を合わせることで、物価の上昇を予想した消費者が、安いうちに購入しようと消費が増えることを期待してのことである。
ものが売れる数量が増えれば、企業は値段を上げやすくなる。物価が上がれば、企業は儲けるから、雇用が増加し、賃金も上がる。すると、消費が増えるから、好景気となるという筋書きだ。
インフレ目標政策の具体策の一つは、世の中に出回るお金の量を増やし、企業や個人がお金を借りやすくする「金融緩和」である。日銀が、銀行から多額の国債を購入し、代金を銀行に払う。銀行は、金利を下げて、企業や個人がお金を多く借りやすくする。お金を借りた企業や個人は、工場を建てたり、機械を購入したり、マイホームを購入したりするから、そのために様々な企業や人が関わるから、景気が良くなるというわけだ。
二つ目は、国がお金を出して、企業の当面の仕事を増やす「財政出動」である。国が公共事業などに投資するのだが、その資金は税収および国債を発行して得られる資金である。
三つ目は、将来にわたって成長が見込め、利益が得られると想定される分野へ積極的・計画的に対応する「成長戦略」である。技術の開発や未開発市場の開拓、他の業種との連携などによって実現を目指すのである。
消費量が増えて、物価が上昇し、賃金が上がったとしても、その増加分は貯蓄に回ってしまうのではなかろうか。物価は上昇したが、雇用拡大や給料アップには繋がらない可能性もあるのではなかろうか。財政出動が大きくなればなるほど国債の発行額が膨らみ、多額の財政赤字が、国際信用を無くするのではないか等、気がかりなことは多い。経済を立て直す方策に正解はない。理論通りにはいかないのだ。難しいのだ。
さて、野菜が豊作だと安くなり、不作だと高くなるように、物やサービスは、世の中に出回る量が増えると値段(物価)が下がり、欲しい人が増えれば値段が上がるのは、周知の通りだが、日本の経済は1990年代から、物やサービスの値段が下がるデフレ傾向が続いている。
企業は、利益を得るために、従業員の賃金を下げたり人数を減らしたりして、経費を減らそうとしている。収入が増えない各家庭は、買い物を減らすなど節約している。従って企業の売り上げはさらに落ち込むという悪循環に陥っている。
デフレからの脱却を最優先の課題に掲げている安倍内閣は、日本銀行と共に目標を明確に決めるインフレ目標政策を導入しようとしている。新聞・テレビで報道されたことを簡単に整理してみた。
安倍首相は、日銀に対して、消費者物価指数の全国平均値が、前年比2%上昇を目指すインフレ目標を採用し、実現するまで大胆な金融緩和を続けるように求めている。政府と日銀が歩調を合わせることで、物価の上昇を予想した消費者が、安いうちに購入しようと消費が増えることを期待してのことである。
ものが売れる数量が増えれば、企業は値段を上げやすくなる。物価が上がれば、企業は儲けるから、雇用が増加し、賃金も上がる。すると、消費が増えるから、好景気となるという筋書きだ。
インフレ目標政策の具体策の一つは、世の中に出回るお金の量を増やし、企業や個人がお金を借りやすくする「金融緩和」である。日銀が、銀行から多額の国債を購入し、代金を銀行に払う。銀行は、金利を下げて、企業や個人がお金を多く借りやすくする。お金を借りた企業や個人は、工場を建てたり、機械を購入したり、マイホームを購入したりするから、そのために様々な企業や人が関わるから、景気が良くなるというわけだ。
二つ目は、国がお金を出して、企業の当面の仕事を増やす「財政出動」である。国が公共事業などに投資するのだが、その資金は税収および国債を発行して得られる資金である。
三つ目は、将来にわたって成長が見込め、利益が得られると想定される分野へ積極的・計画的に対応する「成長戦略」である。技術の開発や未開発市場の開拓、他の業種との連携などによって実現を目指すのである。
消費量が増えて、物価が上昇し、賃金が上がったとしても、その増加分は貯蓄に回ってしまうのではなかろうか。物価は上昇したが、雇用拡大や給料アップには繋がらない可能性もあるのではなかろうか。財政出動が大きくなればなるほど国債の発行額が膨らみ、多額の財政赤字が、国際信用を無くするのではないか等、気がかりなことは多い。経済を立て直す方策に正解はない。理論通りにはいかないのだ。難しいのだ。
数年前から、ウォーキング・スクワット・腕立て伏せ・ぶら下がり健康器にぶら下がっての足上げ等を続けている。回数が少ないためか、体力向上に役立っている手ごたえがあまりない。昨年は腰痛に悩まされた時期があったこともあり、新年を迎えるに当たり、基礎体力の向上を目指そうと一念発起した。
スポーツマンや体力向上を目指す人達が、「体幹を鍛えている」と発言しているのを聞くことが多い。体幹即ち首や手足以外の胴体部分の筋肉、主に腹筋と背筋を鍛えることである。効果として、基礎的な身体能力がアップし、老化防止にもつながるという「体幹を鍛える」について調べてみた。
体幹は、あらゆる運動や体のバランスを司る部位であり、いろいろな筋肉がある。体幹に属する筋肉を総称して体幹筋といい、前体幹筋(腹直筋、腹横筋、腹斜筋、大胸筋)と後体幹筋(後背筋、脊柱起立筋、僧帽筋)にわけられる。体幹の筋肉は、走ったり、歩いたり、跳んだりするときに、体のバランスを取ったり、よい姿勢を維持するために働くのである。
高齢者でも継続可能な体幹のトレーニング方法を探した。
最も一般的で手軽に行えるのが、ウォーキングとランニングである。ウォーキングもランニングも、体幹を上手に使うことを意識する必要がある。その際、留意することは、
・腕を後ろに引き、肩甲骨を動かす
・前傾で骨盤を動かす
・上半身は着地する足の延長線上にあるようにする
・足裏全体で地面をける
歩いたり走ったりするのは、日常生活の一部である。意識して体幹を動かしたい。
二つ目は、うつ伏せになった状態から、肘とつま先だけで体全体を支えた姿勢を30秒間続ける。慣れたら、静止時間は少しずつ伸ばしていくとよい。更に余裕ができたら、片足を浮かせる。
三つ目は、椅子に座った状態で、背筋を伸ばしたまま上半身を前に曲げる動作をする。手を体の前で組み、胸を張ったまま、臍を突き出すように曲げながら筋肉も動かすと、腹横筋が腰回りをしっかり締める。そうすると、内臓が正しい位置に保たれ腸の調子も良くなるのである。直立姿勢を取る人間は、自然と胃が下がり腸を圧迫し、便秘の原因となることがあるが、この原因が解消されるのだ。
数年前から続けているウォーキング・スクワット・腕立て伏せ・ぶら下がっての足上げ、いずれも体幹を鍛えるトレーニングであったことが確認できたが、トレーニング方法の理解が不十分であったことが分かった。体幹トレーニングを行うとき、最も大切なことは、どの筋肉を動かしているのかを意識することである。筋肉に語りかけながら、トレーニングする人も少なくないようである。今年は、腹筋と背筋の強化を目指して、トレーニングを継続したい。
スポーツマンや体力向上を目指す人達が、「体幹を鍛えている」と発言しているのを聞くことが多い。体幹即ち首や手足以外の胴体部分の筋肉、主に腹筋と背筋を鍛えることである。効果として、基礎的な身体能力がアップし、老化防止にもつながるという「体幹を鍛える」について調べてみた。
体幹は、あらゆる運動や体のバランスを司る部位であり、いろいろな筋肉がある。体幹に属する筋肉を総称して体幹筋といい、前体幹筋(腹直筋、腹横筋、腹斜筋、大胸筋)と後体幹筋(後背筋、脊柱起立筋、僧帽筋)にわけられる。体幹の筋肉は、走ったり、歩いたり、跳んだりするときに、体のバランスを取ったり、よい姿勢を維持するために働くのである。
高齢者でも継続可能な体幹のトレーニング方法を探した。
最も一般的で手軽に行えるのが、ウォーキングとランニングである。ウォーキングもランニングも、体幹を上手に使うことを意識する必要がある。その際、留意することは、
・腕を後ろに引き、肩甲骨を動かす
・前傾で骨盤を動かす
・上半身は着地する足の延長線上にあるようにする
・足裏全体で地面をける
歩いたり走ったりするのは、日常生活の一部である。意識して体幹を動かしたい。
二つ目は、うつ伏せになった状態から、肘とつま先だけで体全体を支えた姿勢を30秒間続ける。慣れたら、静止時間は少しずつ伸ばしていくとよい。更に余裕ができたら、片足を浮かせる。
三つ目は、椅子に座った状態で、背筋を伸ばしたまま上半身を前に曲げる動作をする。手を体の前で組み、胸を張ったまま、臍を突き出すように曲げながら筋肉も動かすと、腹横筋が腰回りをしっかり締める。そうすると、内臓が正しい位置に保たれ腸の調子も良くなるのである。直立姿勢を取る人間は、自然と胃が下がり腸を圧迫し、便秘の原因となることがあるが、この原因が解消されるのだ。
数年前から続けているウォーキング・スクワット・腕立て伏せ・ぶら下がっての足上げ、いずれも体幹を鍛えるトレーニングであったことが確認できたが、トレーニング方法の理解が不十分であったことが分かった。体幹トレーニングを行うとき、最も大切なことは、どの筋肉を動かしているのかを意識することである。筋肉に語りかけながら、トレーニングする人も少なくないようである。今年は、腹筋と背筋の強化を目指して、トレーニングを継続したい。