NBA2020-21シーズン前半戦をスタッツから振り返る | メッタのバスケットボールとゲームLIFE

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おはこんばんちは。メッタです。

 

NBAはオールスターブレイクが終わり、すでに後半戦が始まってはいますが…

仕事の合間にこつこつ保存しておいた前半戦の順位表や主要選手のスタッツなどから色々分析しておきたいと思います。

 

まずはオールスターブレイクまでの順位表をチェック。

イーストは76ersがシーズン序盤から首位をキープし続けました。

特にセンターのジョエル・エンビードが手が付けられなくなっており、さらにシューターのセス・カリーの補強がピンズド。

昨年のフロアバランスの悪さが嘘のように、中からも外からも得点を量産しています。

もう一人の軸であるベン・シモンズは相変わらずポイントガード兼パワーフォワードのようなプレースタイルですが、それが気にならなくなるレベルで安定感抜群です。

今日の試合でエンビードが膝を痛めてしまったようですが、オールラウンダーのトバイアス・ハリスも絶好調ですし、選手層の厚さで乗り切ってほしいところです。

ジェームズ・ハーデンをシーズン序盤に獲得したネッツは、ハーデンをPGに、カイリー・アービングとケビン・デュラントを点取りに専念させるスタイルが確立してからはオフェンス面での不安が一切なくなりましたが、後半戦、そしてプレーオフに向けてはつい最近獲得したブレイク・グリフィンらインサイド陣の貢献がカギを握りそうです。

3位のバックスは昨年に比べるとスロースターターでしたが、最近ようやくエンジンがかかってきたのでまたいい位置に付けていますね。

ここもプレーオフに向けていかに整えていくかでしょう。

4位以下は大混戦ですが、ニックスとホーネッツが5割なのは大きなサプライズですし、逆にラプターズやペイサーズの低調が気になるところです。

プレーオフ争いを期待されていたという意味では、ホークスやウィザーズも巻き返しを期待したいですね。

 

ウエストは何と言ってもジャズ。

中盤に20勝1敗と勝ち星を稼ぎまくり、不動の1位を確保しています。

こちらもエースのドノバン・ミッチェルを起点のバランスの取れたオフェンスが大きな脅威となっています。

ゴール下の番人、ルディ・ゴベアを中心にしたディフェンスも健在。

昨シーズンはいまひとつだったマイク・コンリーも慣れてきた感があり、いよいよ優勝を本気で狙ってもよさそうですね。

アンソニー・デイビスの故障離脱で苦しむ王者レイカーズに代わり、オールスターブレイク直前で2位に上り詰めたのが、クリス・ポールをトレードで獲得したサンズ。

彼はどのチームでも周りへ大きな影響力を与えますね…。

11年ぶりのプレーオフ進出に向けて、もうこの強さは本物と言っていいでしょう。

強豪ひしめくウエストの中でサプライズ的な存在なのは、若手の多いスパーズ、グリズリーズ、(圏外だけど)サンダーあたりでしょうか。

もはやウエストに安パイなどほぼないに等しいですね。

ウルブズは…どうしてこうなった…

 

続いては日本人選手。

八村塁の2シーズン目がどう変化しているのかをチェックします。

 

 

ラッセル・ウェストブルックの加入で昨シーズンと環境が大きく変わったことも影響していますが、3Pラインで待機していることがかなり増えましたね。

スコット・ブルックスHCからも積極的にゴール下にアタックするか、3Pを打ってほしいという注文があるため、得意のミドルシュートをあえて封印している場面も見られます。

(シュートチャートにもその傾向が表れています)

また、それ以外では攻守の切り替えが早いため速攻の先頭でボールをもらってイージーダンクというシーンも増えています。

フィジカルは相変わらずフォワードの中では強い方ですし、それが(数字には表れませんが)ディフェンス面でも効果が出てきています。レブロンやカワイ・レナードをも苦しめていたのがその証拠です。

もっとボールを持ってほしいというファンの声もありますが、少しずつ今のNBAのスタイルに対応しつつあるので、私個人としては辛抱強く見守りたいと思っています。

 

後半戦はコロナで延期になった試合が組み込まれているので非常にタイトなスケジュールですが、ウェストブルックとブラッドリー・ビールに引っ張られてどこまで戦えるかが楽しみです。

 

そしてもう一人の日本人プレイヤー、渡邊雄太。

グリズリーズからラプターズに移籍して臨んだ3シーズン目は飛躍の年となっています。

1月末の2試合連続2桁得点とディフェンス面での大きな貢献は本当にしびれました。

2way契約であり、渡邊のポジションにライバルが多いことから、出場時間はレギュラー選手の状況次第で大きく変わりますが、ひとたびコートに出れば少なくともディフェンス面で豊富な運動量を発揮してくれるので、すごく応援したくなりますね。

今季は2way契約の制限試合数が撤廃されるという追い風もあるので、後半戦もとにかくアピールを続けることが大事になってきそうです。

 

 

続いては、オールスターゲームでも大活躍だった稀代の2人の3Pスコアラー。

(もはやシューターという表現すら生温く感じる)

 

 

一言で言うと意味不明ですが、3Pだけではないのが彼らのやっかいなところ。

改めてスタッツとシュートチャートで見ると、ゴール下へのアタックも非常に多いことが見て取れます。

フリースローをもらう回数も多いですし、いかにオフェンスが彼らから始まるのかが分かりますね。

 

その他個人スタッツの上位ランキングの詳細はバスケットボールキングがまとめていましたので、そちらを参照いただければと思います。

 

チームとして光るのは、シャーロット・ホーネッツの大健闘ぶり。

主力選手のスタッツをまとめてみました。

 

 

 

突出したスーパースター不在ながらも、ヘイワードの安定感やロジアーの勝負強さ、そしてルーキーのラメロ・ボールのクリエイティブなプレーが生かされていて、ジェームズ・ボレゴHCがうまくコントロールしているのがうかがえます。

ケンバ・ウォーカーがエースだった頃も面白いチームでしたが、今はまた総合的に計算できる選手が増えている印象です。

このままニックスとともにプレーオフに滑り込んだら最高ですね。

 

 

ということで、まだまだ分析・紹介したいチームや選手も多いですがキリがなくなりそうなのでここらへんにしておきますw

例年とは違うシーズンですが、密度は本当に濃いです。

だからこそ、まずはファイナルまで無事に駆け抜けてほしいと切に願います。