こんにちは。獣医師の高橋です

先日お休みをいただいて歯科治療の実習に行ってきました!

以前、3歳以上の成犬の約80%が歯周病になっているという話を紹介しましたが、実際に口の中をのぞいてみると歯石がすごく付いてるなあと思うことがよくあります。(厳密には歯石=歯周病ではないです)

歯周病治療のためには全身麻酔をかけて歯石の除去などを行います。スケーラーという道具を使って歯をきれいにしていくのですが、やりすぎると歯が削れてしまいます。
歯の表面はエナメル質という硬い薄い膜に覆われているのですが、犬で0.1mmから0.6mm、猫で0.1mmから0.3mmの厚みしかないと言われていて、しかも再生しません。なのでなるべく傷つけたくないのです。

今回の実習の1つでは、ウズラの卵を使ってなるべく傷つけないようなスケーラーの扱い方の練習をしました。ウズラの卵の殻って模様があるかと思うんですが、それを削り取っていくわけですね。なるべく傷をつけないようなスケーラーの操作を教わって体感できて非常に有意義だったなと思います!

他にもレントゲンや抜歯や切った歯肉の縫合などの実習も行いました。
これからの診療に役立てたいと思います!