不妊症の約半数は男性側の原因によるものです。
精液検査をしないで不妊治療をすすめた場合、女性のみ治療を行っても治療成果が出ないことがあります。 このため、不妊症の原因が男性側にあるか調べるため精子について検査を行う必要があります。
≪当院でのスケジュール≫
STEP1【採血検査(感染症・血液型)】
B型肝炎、C型肝炎、梅毒、HIV、血液型の検査を行います。
STEP2【精液検査】
3~4日間ほど禁欲(射精をしない)後、採精容器に用手的(マスターベーション)に採っていただきます。
精液の異常には主に次のようなものがあります。
- 無精子症(精子がいない)
- 乏精子症(数が少ない)
- 精子無力症(運動精子の割合が低い)
- 精子奇形症(奇形精子の割合が高い)
- その他
異常の頻度が低い場合には自然妊娠することもありますが、異常の頻度が高い場合には治療が必要となります。
精液検査の結果はそのときの健康状態やストレス・飲酒・疲労などによって大きく変動があることもあります。
精液検査は1回限りでなく、日を変えて何回か検査を行って頂く場合があります。
<異常が認められた場合>
- 乏精子症 ⇒ 人工授精や体外受精(状態によっては顕微授精)を行います。
- 無精子症 ⇒ 精管閉塞がある場合は精路再建手術を行うか、精巣精子採取術+顕微授精などを行います。
- 勃起障害・射精障害勃起障害 ⇒ 治療薬等で治療したり、人工授精を行ったりします。