こんにちは。はじめまして。
N高校3年娘(中1秋から卒業まで不登校)、小6息子(小3秋から不登校)の2児の父親です。
この記事では、父親目線でどのように不登校に向き合ってきたのか、実体験を交えながらお話いたします。
僕はフリーランスでネット関係の仕事を自宅でして、妻はフルタイムで仕事をしています。
子どもとずっと一緒にいるのは母親ではなく父親の私ですので、他の家庭と少し事情が異なっています。
また不登校の原因も人それぞれなので、参考にならないかもしれませんが、一家族の事例として読んでいただければ幸いです。
まず、うちの子どもの状況を説明します。
長女(17歳)は中1秋から卒業まで不登校で、現在はN高3年のネットコースに在学しています。
長男(11歳)は小学校3年秋から現在まで不登校で、自宅でホームスクーリングしたり週に2回ほど別室登校しています。
上の子が不登校になると下の子も不登校になりやすいという事例はよく聞きますが、うちの場合もご多分に漏れず、姉の姿を見て弟くんも不登校になってしまいました。
長女で不登校については理解と心構えが出来ていたとはいえ、実際に弟まで不登校になってしまうと心の中ではショックな自分がいました。まだまだ修行がたりないな。。と思いながらも受け入れるまでに少し時間がかかりました。
姉弟での不登校については、また別の機会があればお話ししたいと思います。
今回は、子どもが不登校になった場合の父親の役割や私自身がどのように不登校や教育に関して、アップデートしてきたのか実体験を交えてお話いたします。
まず、このブログに辿り着いたお父さんお母さん、お子様の状況をなんとか理解したくて、ネットを検索して情報収集しようとしている姿勢、そしてお子さんの不登校を理解しようと思い、行動されているのが素晴らしいです。
総じて父親は母親に比べて、子どもが学校にいかないことへの受け入れや理解が難しいように感じます。
「なんで?」と疑問がいっぱい頭に浮かんで、その原因をなくせば学校に行けるようになるのでは?と考えて色々やっちゃいますよね。
私もそうでした。私は運良く早い段階から明るい不登校の方々の話を聞くことができたこととTwitterで色んな方の考えを知るうちに自分自身をアップデートすることができました。
ここからめっちゃ長くなりますので最初に謝っておきます。
大きなきっかけは娘から「死にたい、消えてしまいたい」とLINE
自分の考えを大きく変えないいけないと思った大きなきっかけは娘から「死にたい、消えてしまいたい」という長文のLINEが送られてきたからです。そんなに悩んでいたのかと思い、自分を変えないとこの子がいなくなってしまうという恐怖が生まれたからです。
死なないにしても、これからの人生、自分を責め、親を責め、社会を責め、この世に絶望しながら生きるような人生を歩ませたくないと強く思い、自分をアップデートさせないといけないと思いました。
私が色々と情報を得ながら自分自身をアップデートできた道筋はこんな感じです。
- 自分がいま思っている学校に対する価値観は本当に正しいのか、自分を疑う。
- この考えを押しつけることは今の時代感覚にあっているのか。
- 徹底した情報リサーチ(Twitter、明るい不登校、Youtube、統計データなどなど)
- 私が生きてきた小学校中学校時代と全く違う世界でこの子達は生きている。異世界といってもいいほど世界が違う。
- 全く異なる世界で生きている子供達に、自分の学校経験を押しつけてもはなんの役にも立たない、なぜなら世界が違う価値観だから。
- 不登校には色々な原因がある(外的要因と内的要因)。
- うちの子供達は内的要因。大人数での勉強や理不尽な指導、同調圧力が苦手。教室や学校という仕組みが居心地が悪い
- これはアレルギーみたいな状態。学校に行けというのは、花粉症の人を杉林につれていくようなもの。
- これは拷問。
- 子どもは笑顔でいてほしい。
- 学校に行かないと人生終わる、進学できないし希望の会社への就職も難しいという声
- 実際に調べるとそんなこともない。進学もできるし就職もできる。ある意味不登校のほうが苦労せずに進学できそう。
- もし自分の会社に昔不登校だった子が面接にきたら落とす?
- 落とさない。現在の状態から判断するだろう。
- 仮に書類で落とすような会社なら、そんな会社に入ったとしても古い考えの会社だからこちらから願い下げだな。
- 先生からの「そんなことでは社会で通用しない」という言葉への違和感
- 先生はそもそも社会経験ないじゃん。社会人経験もないのに「社会で通用しない」とはどういう意味?
- 先生は不登校や行きづらい子どもに対しての専門知識が薄い。保護者のほうが知識や情報がある
- 教育委員会や文科省が不登校関連の対策を出しても先生方は通知すら読んでいない。何も知らない。
- 先生に相談しても無駄だし、変に神聖化して先生の言うことを信じてきた自分がバカみたい。
- 逆に我々が先生を指導してあげないといけない。
- 学校のいうことをまともに聞いていたら子供達を守れない。自己防衛しないといけない。
- これから生きる時代は私が生きてきた時代とは全く異なる時代。ある意味子供達が先輩。
- 自分がアップデートしないと子供達自身が自分の思い描く生き方ができなくなる。
- 最悪なのは、薄給でやりたくもない仕事を歯を食いしばって心をすり減らしながら、毎日過ごすような人生を送ること。
- そんな人生を子どもにおくらせたくない。
- 私の思いは子供達が自分の好きな仕事をしながら、経済的にも苦労しないくらいの収入を得ながら笑顔で楽しく人生を送ること。
- 学校に無理矢理行かせることで、この子の未来にプラスになることあるのかな?
- 「嫌なことから逃げる子になる」という声
- 嫌なことを我慢する人生って幸せなのかな?自分の好きなことなら他人からみたら苦労に思えることでも当人は苦労を苦労と思わないはずだから、我慢するよりも、自分が時間を忘れてのめり込めるようなことに出会ってほしいな。
- 行きたくもない居心地の悪い場所にむりやりいかせても、子どもにはそんな気持ちは生まれないな。
- 今の時代は学校に行かないことへのデメリットはほとんどないな。
- 学校に行きたければいけばいいし、行きたくなければ別の方法を考えればいい。
- 私の時代は学校に行くか行かないかの二択だったけど、今はたくさんの選択肢ができていい時代だな。
- 子供達が学校に行かないという選択をしたことが間違ってなかったと思えるように頑張っていこう!
自分も色々なことを思いながら、アップデートしてきました。
子どもに学校に行って欲しいのは、自分が安心したいため
自分が安心したいために、子どもが自分の犠牲になって学校で戦っていると思ったら、自分のそんな気持ちは燃やしてしまったほうがいいと思いました。
子どもが「学校に行きたくない」という選択をしたのなら、その選択が正しい選択だったとなるように、家族みんなで頑張っていこうと子供達と妻と話しました。
この記事を読んでいる貴方の参考になるかわかりませんが、ひとつの家族の事例として聞いていただけたら嬉しいです。