石田太郎さん | 音屋 佐久灯 -otoya sakuakari-

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俳優 石田太郎さんの訃報を数日前にニュースで聞いた。

大好きな俳優さんだった。
胸に穴が空いたような、寂しい気持ちになった。 とても悲しい・・・。

俳優としてご自身が出演される作品ももちろん素敵だったのですが、
私はやはり声優としての石田太郎さんが大好きでした。
特に、吹き替え作品。 
私の大好きな2作品の主要人物の声を担当されていました。

その2作品は正反対の作風で石田さんの担当する人物の人柄も真逆なのですが、どちらの声をあてても まるでその俳優さん(外国の方)が日本語をしゃべっているように聴こえます。
何もかもが俳優さんとぴったり合っていて、石田さんのあてる声を聴くと本当に不思議な気分になります。 幼い時に持っていた、キラキラする様なワクワクする様な感じが蘇ります。

ほとんどの吹き替えは、たとえ大御所声優といっても何かがちょっとだけ浮いて聴こえる事がほとんどなのに、石田さんは本当に全てがぴたりとあてはまっていました。
舞台俳優だからとか、大御所声優だとかそんな問題じゃなくて、石田さんの演技力や声質や、経験やセンスや・・・石田太郎さんという人だから出来るものなんだろうなと思いました。 本当に自然で、自然すぎて、吹き替えている事を忘れて作品に集中できます。

外国人の俳優が、流暢な日本語で演技をしているような、違和感が一切ない芝居と声が本当に大好きだった。

もうあのすばらしい芝居と声とが聴けないと思うと・・・とても寂しく、残念です。
突然死という事もあって、この悲しみは長く続きそうです・・・。


でも、今まで本当にお疲れ様でした。
素晴らしい作品をありがとうございました。
本当に大好きでした・・・。