誰かが得した=自分が損するわけではない
Win-Winをつくるのに不可欠な人格の一つとして「豊かさマインド」というものがある。
「豊かさマインド」とは、この世には全ての人に行き渡るだけのものがたっぷりとあるという考え方。
例えば植物とかも、一つの種を植えればたくさんの実をつけてくれるような、
本来であれば増える経済なんだから食料不足なんて起こりっこない。
けど食料不足になっているのは、一部の「欠乏マインド」を持っている人とか大企業が独占してしまうから。
その結果起きてるのが食料難に苦しむ人がたくさんいる一方で、大量の食品廃棄物が問題になるという状況。
この「欠乏マインド」は目に見えるもの以外にも持たれることが多くて。
例えば手柄を独り占めして、名誉や評判、権力もしくは利益を、サポートしてくれた人とさえ分かち合おうとしない人っている。
こういう人達は一つのパイを切り分けるときのように、物事は全て限りがあるように感じてしまっている。
だから自分以外の成功を心の底から喜ぶことはできない。
学校の成績でも、成績表にAがつく人はたくさんいても、「一番」になれる人は一人しかいないっていう風に考えちゃって、もし他の誰かが褒められたり、思いがけない利益を得たり、大きな成果を出したりすると、まるで自分が損したような気分になる。
それに対して「豊かさマインド」を持つ人は、この世の全てのものが全員に行き渡ってもなお余りあるほどたっぷりとあるということが分かっている。
だから名誉も評判も、利益も、なにかを決定するプロセスも人と分かち合うことができる。
その結果、他者とそれまで考えてもいなかった新しい、Win-Winな第三の案を生み出すことができる。
そのようなマインドを持つために、まずは第一、二、三の習慣を身につけて、個人としての喜び、満足感、充足感を得ていなければいけない。
それが得られていれば、他者の個性とか望みとか、主体性を認め、その人にとっての喜びや満足感や充足感に目を向ける余裕ができる。
Win-Winの人間関係の本質は「信頼」である
信頼というものがあれば、お互いに相手を信頼し、尊重しているから、相手がどんな人間か探る必要ないし、
心を開いてお互いに手の内をさらけ出せる。
だからお互いに何を求めているか率直に言うことができて、それを満たす、winwinになるような案を考えることに意識を向けることができる。
一方信頼がないような人とできるのは妥協だけであって、それは片方が敗者となるWin-Loseのパラダイムにしかならない。
心を開いてお互いに学ぶことも、気持ちを理解することも、創造力を発揮することもできない。
この信頼が有れば、前に少し書いた、全面的なデリゲーション(他人に任せる)ってこともできるようになる。
お互いにとってWin-Winになるような結果を考えて、そこへ向けたプロセスは基本的にお互いでそれぞれやるみたいなことができる。
信頼がないことでそれができてないなーってのがあからさまに出てるのは、
最近で言うと、「リモートワークを嫌がる上司」だなーって思った。
リモートワークになった途端に、「リモートワークでは社員が本当に仕事をしているか分からない!」みたいな不満を言っている上司はめっちゃいる。
なんかこれって「私は部下と信頼関係を築けていません。」って大っぴらに言っているようなもん。
相手を信頼してないから、細かく監視してチェックして、指図したくなってしまう。
だからまずは他人と何かをするときは、お互いに満足できる解決策を真剣に探そうとしていることが相手に伝わるまで信頼関係を築く努力を続ける必要がある。
協力したくなるシステムづくりの重要性
例えば、1000人の従業員を抱える会社が、一年の終わりに、売上成績がトップ50の人を表彰するみたいな会を毎年やっているとする。
この50人がその一年で勝者であることは明らかである一方で、残る950人が敗者となっていることも明らかな事実としてある。
もちろんこういったものがあると、俺が今度こそは50人に入ってやるー!みたいな競争意識が芽生えて頑張れるかもしれないけど、
「協力」っていうのも競争と同じくらい、あるいはそれ以上に重要で。
例えばこの表彰を、自分(達)で設定した売上目標を達成した、あるいは昨年度より売り上げを上げた人またはチームにするみたいな形にしたらどうだろう。
おそらく皆がそれぞれの望む成果を達成できるように社員同士が協力できるようになることが見込める。
そして一年の終わりにはお互いに達成した喜びを分かち合い、祝うことができるはず。
他の例をあげると、
店長が他の店員に雑用とか面倒ごとを押しつけて、自分の売上を伸ばすようなことをしている結果、店員達の接客がひどいものであるとする。
この場合、店長の給与をその人の売上ではなく、部下の店員の売り上げに連動させれば、
店長のニーズと目標は、自分の給与を上げるために、店員達が売上を上げることになって、
店員のニーズと目標と一致させることができるようになる。
このように、多くの場合Win-Winのパラダイムを作れないのに問題があるのは人ではなくシステムの方であったりする。
だから皆で協力した方が得なシステムを作ることが経営者だけじゃなくて、色んな人にとって必要。(例えば家族でボウリングに行くときは家族全員のスコアの合計が前回を超えることを目標にする、みたいな)


