ここしばらく、日々に忙殺されてブログの更新をできていませんでしたが、
今回受けたCTIの基礎コースの学びが多すぎたので、ここに残しておきます。
久々すぎて文章おかしくなるかも&かなり長くなりそうなのですが、お付き合いください笑




人に焦点を当てる
BeingとDoing
コーチングにおいては、Being(その人の在り方)とDoing(具体的な事柄)の両方にバランス良く焦点を当てることが大事。
Beingとは、その人の
気持ち、物事の捉え方、価値観、信念、意識、感覚など
例:
クライアント「〇〇したい」
コーチ   「そこには〇〇さんのどんな思い、
       信念があるのですか?」
といった問いを投げかけることで、
その「人」に焦点を当てる

Doingとは、その人の
行動、計画、戦略、戦術、結果など
例:
クライアント「こんな課題がある」
コーチ   「その課題に対してあなたは何をし
       ましたか?」
といった問いを投げかけることで
その人の「事」に焦点を当てる

大半の人たちはついついこのDoingにばかり焦点を当ててしまいがち。(日常会話はそれの方が一般的)
だから特にコーチングを学んでいく上で最初は、意識的にBeingを聞くことが必要。

まず人に焦点を当てて、そこから事柄に行く方が、よりちゃんとその事柄に向き合えるのかなと思った。

・コーアクティブ・コーチングのスタンス
ただ、この「人に焦点を当てる」ってやろうと思ってもけっこう難しくて、
「どうしてそうなったんだろう?」
「もっと知りたい!」
といった気持ちが湧いてきてしまう。

こういう気持ちが湧いてくる理由として、
「相手の状況を誤認したくないから」
そして
ちゃんと理解をした上で何かを言ってあげたい、解決に向けて正しい方向へ進みたい、一緒に考えたい」
といったことがあると思う。(少なくとも自分はそうだった)

でもそもそもコーチングって
「何かを言ってあげる」「正しい方向へ導く」
必要は全くない。

その人の課題、問題、悩みを「解決してあげたい」「アドバイスをしてあげたい」みたいな上から話を聞く立場ではない。

コーアクティブ・コーチングの一つの原則として、
NCRW(People are Naturally  
             Creative,Resourceful,and Whole.)
というものがある。
日本語で言うと、
「人はもともと創造力と才知に溢れ、欠けるところのない存在である」

つまり、その人の中にはちゃんと「答えがある」ということ。

だから、コーチは「自分がアドバイスをする」ではなく、相手の中にある「答えを探すお手伝いをする」というスタンスであるべき。

そうなれば、別に事細かにその人の状況を聞く必要はない。
なぜなら、相手自身はその人が語り得る自分の状況はちゃんと分かっているから。

だから、
相手自身が分かっていない、気づいていないところに、コーチである自分が気付くために、
表情や雰囲気の機微、違和感など、
あらゆるところにフォーカスしていくことが重要なんだと思った。

もちろん、「もっと知りたい」「気になる」といった好奇心自体は、別に悪いものではないと思う。
ただ、コーチとして相手に関わる時には少し抑えた方が良さそう。
なぜなら、知りたい、気になるという気持ちから出る質問は、「自分のため」に聞いているから。

コーチングにおいては、
相手のことを信頼し、真に「相手のために」話を聞けるようになることが、
充実したコーチングセッションを相手と創り上げていくに当たって鍵となってくるような気がする。

コーチングのスタンスについてで印象的だったのは、
「コーチはクライアントをどこかに連れていくわけではない。どこにも連れていかないんだ。」
とリーダーが言っていたこと。
無理に舵を取ろうとするのではなく、クライアントに合わせて一緒にダンスするようなコーチングをできるようにしていきたい。

コーチングとファシリテーションの違い

今自分ががっつり学ばせてもらっている「ファシリテーション」と、
今回学んだ「コーチング」は、
学ぶ前はなんとなく近いものがあるのではないかと思っていたけど、
学んでみたら全然違うなと思ったのでそれについても書きたい。(あくまで主観ですが笑)

⚪︎コーチング
沈黙を恐れないことが必要
沈黙が訪れた時(考え込んでいる時)
✖︎答えに困っているから違う問いを投げる
→逃げ道になってしまって、じっくり考えるべき大事な問いが流れてしまう可能性がある。
⭕️クライアントの内側にあるものを探しに行ってる時間だから、自分の言葉にできるのを「待つ」
沈黙は恐れない!


・細かな状況まで聞く必要はない
→状況はクライアントが分かっていればOK
→その場はクライアントのためのものだから、他のものは気にせず、クライアントが自分の内側にどんどん入っていくことにとにかくサポートする。(クライアントの中にある答えを探るサポートをする)

⚪︎ファシリテーション
・沈黙は待てない
沈黙が訪れた時(考え込んでいる時)
場が止まってしまい、
他の人はどうしたらいいか分からなくなる&
場を止めてる人もどんどん焦って答えられなくなる。
→一旦噛み砕いた、考えやすい問いを投げるなど
 の工夫が必要
沈黙は待たない方が良いことが多い!

・課題解決をみんなでする
→状況の細かな確認とか、皆が気になるところは
 聞かないと、皆の共通認識がつくれず、問題の
 解決に向かわない
→場はみんなのためのものだから、
 みんなが理解・納得できるように
 進めていかなければいけない。

まとめ
今回基礎コースで学んでみて1番の学びだったのは、やっぱり
「真に相手のために話を聞く」
ということ。
これは自分の生活においても、色んな場面で使えると思うから、意識してこれができるようトレーニングしていきたい。


実際にやってみて
ここからは今後自分のコーチングを伸ばしていくにあたって大事に持っておきたいことのメモ。

⚪︎自分の強み
・相手の微細な変化に気づくことができる
一緒に学んだメンバーからのフィードバックで印象的だったのが、「表情とか、クライアントの変化に鋭いね」と言われたこと。
でもこれって特に何かのスキルとかを意識してやっていたわけではなくて。
ただ「相手のことをしっかり見よう」と思っていただけ。
けどこれが多分本当に「相手のために聞く」ということに繋がり、クライアントの微細な変化に気づくことができて(そしてこれは往々にしてクライアント自身は気づけていない)、クライアントが思いもしないような方向にコーチングのセッションが進んでいったのだと思う。

・和らぐ雰囲気をつくれる
講座の中の練習にて、3人でコーチ、クライアント、セッションを見てフィードバックする人を回していった時に、
「りんくんが笑顔で問いかけていってたから相手もどんどん和らいでいっていたよね」
というフィードバックをもらって。
これは自分もそんな笑顔で問いかけている自覚はなかったから、単純にびっくりした。
でもきっとそういう雰囲気を自然とつくれるのは自分の強みだと思うから、引き続きやれるといいなと思った。
そして、自分がそういう雰囲気を持っていることは自覚した上で、そういう雰囲気を出すべきではない時に意識的に自分を変えられるようにしたい。

⚪︎もっと改善していきたいところ
・否定、挑戦する勇気を持つ
3日目の夜に、それまで学んできたことを生かして実際にクライアントを見つけてコーチングのセッションをしてみた。
その時、クライアントから受けたフィードバックとして一番印象的だったのが、
「全肯定される感じが少し気持ち悪かった」
と言われたことだった。(もちろん他にも嬉しいフィードバックはたくさんあったけど!!)

ファシリテーションとかでも、けっこう相手の意見を「否定しない」とか、「受け入れる」みたいなことをけっこうルールとしてやりがち。
でもそこに少し気持ち悪さを感じる人はいると思う。
なぜなら現実世界は必ずしもそんなことばかりではないから。

なんとなくそういうものを普段から学んでる、意識している自分には「否定しないで肯定する」みたいなのが染み付いているのかなと。

でもコーチングにおいては、勇気を持って否定するのも大事。
「〇〇さんの大事にしてるところって実はそこじゃないのではないかと思ったんだけどどう?」とか。
そうやって、勇気を持って相手を否定したり、挑戦的なことを言ったりして、相手の核心に迫っていくようなトレーニングを意識的にしていきたいなと思った。

・簡潔に伝える
コーチングの中の「核心」のスキルを意識的に使おうとしてみて、
簡潔に、核心をついたことを言おうとするのがなかなか難しかった。
どうしても自分はけっこう喋りすぎちゃって、長くなる傾向がある。

じゃあなぜ簡潔に伝えることができないのか?
を考えたら、「自分の意図をちゃんと伝えたい」っていう想いがけっこうあるのかなと思った。
ここには少なくとも「自分の言っていることが理解されないのは嫌だ」という自分勝手な想い、
傾聴レベルでいうとレベル1になってしまっている自分がいるなと思った。
相手のことを考えたら、簡潔に、パッと理解できるようなことをこっちから投げかけて、相手にじっくりと考えてもらうことの方が大事。
簡潔に、相手の核心をつけるようなトレーニングをしていきたい。


書き出したら思っていた以上に長くなってしまった…笑
正直まだまだ学んだことはたくさんあって、書き切れていないという気持ちがあるのですが笑
それは追々色んな経験に交えて書いていきたいです!
ここまで読んでくれてありがとうございました!