以前は、透明水彩を使って作品作りをしていましたが、最近はもっぱらアクリル絵の具を使って作品作りをしています。
アクリル絵の具を使うまでは、取り扱いが大変そうだと思って尻込みしていましたが、実際に使ってみると、アクリル絵の具の方が、私の制作スタイルには合っているようです。
ちなみにアクリル絵の具と言うのは、アクリルガッシュではなく、透明感のあるアクリル絵の具の方です。アクリルガッシュは使っていません。
私の描き方は、デッサンの延長のような描き方で、なんというか、描いてそのまま塗りたい感じ?
線画を描いて、その中を塗るというのが、ちょっと苦手なのです。
透明水彩の下描きを、鉛筆でしていると、ついつい描き込んでしまって、黒くなりがちです。
透明水彩で、下描きをしすぎると、絵の具を乗せたときに、少し汚れた感じになっちゃうので、描き込みすぎないほうがいいですよね。
でも夢中になっていると、ついつい、デッサン並みに描いちゃうんですよ。
で、ふと我に帰った時に、あー描き込みすぎたと、消しゴムで消します。
消しゴムを使うと、紙が毛羽立って、余計よろしくありません。
アクリル絵の具だと、アクリルガッシュほどではありませんが、そこそこカバー力があるので、上から重ねて描けるので、今は下描き、と言うのを気にせずに、どんどん自由に描けるのが魅力です。
また、透明水彩の場合は、あらかじめ、構図をはっきり考えて、白く残す部分を決めておかなくてはなりません。
やっぱりここはこうしたいと思ったら、描き直す以外に方法がない場合もあります。
その点、アクリル絵の具は、カバー力のある不透明色を使えば、上から重ねてかけるので、後からここはこうしたいと思ったら、どんどん変更して描けるのが魅力です。
私は、描いている途中でここをこうしたいと思うことが結構あるので、そういう点では、アクリル絵の具の方が制作スタイルに合っているようです。
ただ、今まで、アクリル絵の具に手を出せなかった難点と言うのもあるわけで。
まず、絵の具を出すとその瞬間からどんどん乾いていくので、まとまった時間をとって制作する必要があります。
透明水彩なら、パレットにチューブから出して固めてあるので、途中で中断しても、絵の具が無駄にはなりませんが、アクリル絵の具だと、一応ラップで覆っても、乾いていきます。
また、アクリル絵の具があちこち飛び散ると、乾いて固まったら取れませんので、ものすごく気を使います。
あと、単純に、透明水彩絵の具より絵の具自体にお金がかかります。
透明水彩だと、一回その色のチューブを買ったら、使用頻度にもよりますが、年単位で持ちます。
アクリル絵の具だと、よく使う絵の具のチューブは、もう何本も買っています。金欠‥‥涙
お金がかかるので、画材屋さんのセールを狙って買ったり、何とか安く買えないかといろいろ考えなければならないほどです。
ただそれらを考えても、やはり、自分の制作スタイルにはアクリル絵の具が合っていると思うので、これからもアクリル絵の具で絵を描くと思います。
透明水彩も、普段の制作にはあまり使っていませんが、お花を買ってきたときに、スケッチするときは、透明水彩が便利で、やはり独特の淡い色合いも魅力的です。
ちなみに油絵も興味はありますが、独特の匂いがするそうなので、匂いにとても敏感な私には扱うのは無理だと思い、諦めています。
後狭い賃貸なので、油絵を乾かす場所もありませんしね。
と言う感じで、現在アクリル絵の具を使って制作中です。
こちらのアートサブスクのCasieのページで、わたしが描いた透明水彩画もアクリル画も見ることが出来るので、興味のある方はどうぞ。