一枚の写真 in メキシコ | ゴールドコースト生活+子育て日記

ゴールドコースト生活+子育て日記

オーストラリアに在住9年目。
オージー旦那と5歳の息子との生活や文化の違いをはじめ、
その他もろもろについて語ります。

一週間前程、2012年12月21日にはマヤ暦で「地球の滅亡」とあった。




が、




どうやらそんな事はなかったようだ。




信じてた人もいるし信じてなかった人もいた。

私は後者。




取りあえず、そんな地球滅亡説があった事は

さておき、マヤ文明の栄えたメキシコ。

実は私にとっては非常に思い出深い土地。




今から13年前(当時25歳)の私は海外添乗を一時休職して

カナダのバンクーバーに1年住んでいた。

この経験は後々私の人生にとって忘れがたい思い出となった。




カナダは素晴らしい国であったけど、私の住んでいたバンクーバーは

残念ながら非常に雨の多い都市。

だから当時の彼と比較的近いメキシコに太陽を求めて2週間くらい滞在したら

二人とも大層メキシコが気に入ってしまい、

後に1ヶ月間バックパックでメキシコ中をバスで放浪する事にした。




メキシコ話をしはじめると本が一冊書けるかもしれない

長さになると思うので今日はしない。




なのになぜこの話を今いきなりし始めたかというと

「マヤ暦」の事もそうだけど、数日前に写真の整理をしていたら

ひょっこり当時の写真が一枚だけ出てきた。

なぜだろう?写真は何十枚も撮ったはずなのにこれの一枚だけ

オーストラリアに私と共にやってきた。




とてもとても懐かしくて、

「もしかするとあの頃が私の黄金時だったかも・・」

とおばはんになりかけている(いや、なっている)今の自分と

比べてそう思ってしまった。




若かったからお金もそれ程なかったけど、

がむしゃらに働いて、がむしゃらに人生を楽しんでいたあの時。

怖いものなんてなかったような気がする。





ゴールドコースト生活+子育て日記


このメキシコ旅行ではバックパック一つ、

靴だってスニーカーにサンダル一つ、

Tシャツだってほんの数枚、

パンツ(ズボン?)だってほんの数本。



お土産だって殆ど買わない、

今と違ってi-padなんて無いから英語版「地球の歩き方」

である分厚い「Lonly Planet」を一冊もって、

それにカメラとフィルムだけもって・・・・。




そしてホテルなんかには泊まらない。

「宿」に泊まる。

それも明日寝る場所は今日決める・・・みたいな。





そんなシンプルな旅。

景色や出来事を目に焼き付けておく事だけが必死だった旅。




彼と二人で旅している間に

彼と同じ出身国のカップル(↑)とどこかで遭遇、意気投合。

そのまま一緒に途中まで旅を続ける。




こんな旅が大好きだった。




でもこんな旅は

もう出来ないような気がする。




これからは

違う形の旅で楽しむしかないような気がする。




今でも覚えてる。

母は私が20代前半くらいにこう言った。




「同じ事をするのでも若い時の感動と歳を取ってからの感動は

違うものだから若いうちにやりたい事、行きたい所へ行きなさい。」




今頃になって「全くその通りだ」と思う。




そして自分自身も母親に言われた同じような事を

息子のKaiに言うような気がする。




若い時の経験って

何事にも変えがたい財産のように思えるから。



お金なんて使えば消えてしまうけれど、

こういう思い出は一生心の中から消えない。



最近は不景気のせいか

「日本の若者の海外旅行離れが進んでいる」と聞くけれど、

旅行でなくてもいいから「旅」をして欲しいなー。と思う。

連れて行ってもらうのではなくて自分の足でしっかりと歩く旅。



人生の価値観が変わります。