つい最近、夕食を作っている合間にチラッと
ニュースを見ていたらChild Care(保育園)の先生達による
「賃金あげてよ!」のデモ行進が目にとまった。
オーストラリアは世界的に見ても比較的
労働者の平均賃金が高い方だと思う。
確か法律で決められた最低賃金はクィーンズランド州で16ドル(1600円感覚)
くらいだったような・・・
ウエイターやウエイトレス系の仕事がおそらくこれくらいの時給かと思われる。
時給はおそらく州によって若干違うかもだし、
うる覚えなので多少の誤差があったらごめんなさい。
でも、基本的に物価が高い国だし、
日本のように交通費やガソリン代は全く支給されないし、
稼いだ分だけ税金がっぽり持っていかれるし、
どーなんだかなー?と思う時もある。
それでもやっぱり
日本に比べて断然労働者の権利は守られている。
日本のように正社員が有給休暇があるにも関わらず、
他の社員の目が気になって有給が取れないなんて
ありえない。
私がこの国で正社員として働いていた時は
有給が取れなかった分はお給料として計算され
お金で戻ってきた。
もちろんパートタイムは時給で仕事をするので
有給はないのが普通。
話は少しそれてしまったけど、
保育園の先生という子供達の安全を守るという
とっても責任のある仕事がなんと平均賃金18ドルくらいらしい。
チェーンスーパーのレジのおばちゃんでも
もう少し貰ってるかもしれない。
そりゃ、先生達が怒るのも無理ない。
そんな先生達がプレートを掲げて
「賃金あげなさいよ!」ってのをとても応援したくなった。
息子の保育園の先生がどれだけ一生懸命仕事を
しているか知ってるから余計に・・。
そうこう思っていると、
これまた数日前に息子の保育園から
「もしかして将来(あと1年後近く)、この保育園の土地が政府によって
売られるかもしれません。この保育園が無くなってしまうという危機です。
このような事は決して起こって欲しくない事です。
よかったら一緒に声を上げませんか?」
のお知らせプリントが配布された。
本当にショックで驚いた。
Kaiが2年半以上通っている保育園。
経験豊かな素晴らしい先生達がたくさんいる。
子供達が行き場を失う問題、そして先生達が
職を失う問題。さまざまな角度から問題が発生する。
Kaiはもう今年が最後だけれど、そんな事は関係なく、
この保育園の存続を願わずにはいられない。
メールアドレスが記入されていたので
そこに保育園を救う為のメールを送ろうかと思っている。
客観的に見て、
オーストラリアはヨーロッパほど頻繁にいきなりストライキを
行ったりする国ではないけれど、それでも何か間違っていたり、
おかしな事があったりしたら声をあげて立ち上がる国。
この国は個人社会だけど、
こういう時のまとまりは素晴らしいと思う。
大いに応援したいところ。
日本も労働者が権利を主張し、
もう少し強くなれる社会であれば
「過労死」や「うつ」などの社会問題が少しは
解決されるのではないか・・・
と何となく思わずにはいられなかった
今日このごろ。