毎月課題の本からインスパイアされた題材をテーマにエッセイを書く文章サロン「ふみサロ」に参加している。
今月の課題図書はふみサロメンバーのおひとり、横須賀しおんさんの詩集『ひまわりのなみだ』でした。

 



定例会でも話したんだけど、私、芸術センスまったくないねんな~
なので詩とかがまったくわからなくて。
タイトルの「ひまわりのなみだ」で書いてる方が多かったけれど、

私はそのタイトルにはまったくインスパイアを受けず。← ここでも芸術センスゼロ(T_T)
なので詩集に収められていた「東京」という詩を題材にして書いたのが以下のエッセイです。

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「東京、大阪」

私はこう見えて東京生まれ。
中野区で生まれ、5歳で新宿区に引っ越し、小学2年からは豊島区で過ごした。
それから20歳まで東京にいて、結婚する29歳までは神奈川県に住んでいた。

東京を象徴する忘れられない出来事がある。
それは専門学校生時代、初めての電車通学でのこと。
あまり乗降のない駅で、降りるのに必死だった人がいた。
電車は満員でなかなかドアまで近づけない。でもそれに気づかない周りの乗客。
てこでも動かない人たちに思わず
「降りる人がいるんです!」と大声をあげた。
それでやっと気づいてくれて、無事その人は降りることができた。

今大阪に住んでいて、東京人との気質の違いをすごく感じる。
大阪人は「馴れ馴れしい」。
電車でも、特に子連れならすぐに声をかけてくる。
大阪のおばちゃんのバッグには「飴ちゃん」が入っていて、子どものみならず、大人でもすぐにくれるのは有名な話。
ちなみに私のバッグにも飴ちゃん入ってるよ。
すっかり大阪人になっちゃった。

なにかの折に、東京での思い出話をすると、娘たちに羨ましがられた。
特にライブの話。
自由席のライブで、始発で会場に向かい、朝6時ごろから並んでいた話とか。
娘たちは「いいなぁ~!」って言う。東京近郊でしか開催されないライブが多々あるからだ。
テレビもそう。
Twitterで放映の情報が流れてきても、関西では放映されないことがしょっちゅうある。

この4月から長女が憧れの東京ぐらしを始めている。
先日帰省してきた時に、久しぶりに一緒にお風呂に入った。
東京での暮らしをたくさん話してくれた。
「もうこっちには帰ってこないね」とポツリと呟いたら、
「うん、できるなら東京で暮らしたいって思っている」と元気に答えた娘。
元気でいてくれたらそれだけでいいと思うけど、やっぱりちょっとさみしいな。

大阪に住んで20年以上。関西弁もすっかり板についてきた。
でもイントネーションは違うらしい。これはもう一生このままだろな。
東京生まれの唯一の名残り。

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今回はファシリテーターを務めさせてもらったので、

いつも以上に皆さんの作品やフィードバックが入ってきて。
皆さんがエッセイにどれだけ真摯に向き合っているかをめっちゃ感じちゃいました。
毎度のことながら、〆切間際にダ~ッと書いているようではダメだな~と反省です。
が、来月も同じこと言ってる気もします(笑)

 





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