夕べは「月刊社会教育を読む会」に参加しました。
今月号の特集は
「戦争体験をどう語り継ぐか」
発表者のKさんが取り上げたのは
「被爆体験の次世代への継承ー広島市の伝承者養成事業と伝承者の学びー」
戦争の直接体験世代が高齢化していて、証言者も減少している。
そこで広島市では、被爆体験を語り継ぐ活動を未来につなげる新たな試みとして、
2012年から証言者を受け継ぐ被爆体験伝承者養成事業を行っている。
これは単に証言者の話を聴いて、それを語り伝えるという「語り部」の養成ではない。
「伝承者」は被爆体験者の受けたショックや悲しみを、自分のものとして受け止め、自分の言葉で語る。
経験をそのまま語るのではなく、「常に見直し、振り返り、学び直す」を続けていく。
今回このような取り組みがあることを初めて知った。
語り部でなく伝承者の養成。
自分ごととして語り継ぐために学び続ける。
今回これを読んで、戦争体験者の中には「サバイバーズ・ギルト」を背負っていて、
体験を封印して、誰にも語らずに生きている人って、たくさんいるんだろうなって感じた。
「サバイバーズ・ギルト」とは生き残ったという罪の意識。
生きることに罪を感じてしまうなんて、本当に悲しい。
PTSDに苦しむ日本兵とその被害者家族の話も載っていた。
なんていうかうまくいえないけれど。
戦争で負った傷が生きている間になかなか癒えない現実がある事実を、
もっと私たちは知るべきだなと思った。
夕べは語り合いながら、「もっと平和学習がしたいよね!」と盛り上がった。
それを学ぶことで、今のこの混沌とした社会情勢を
また違った面から捉えることもできるんじゃないかな。
そんなことも思ったりもしている。
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