~優side~
俺たちは、理事長から鍵をもらい、特別寮に向かった。
それにしても、実紅・・・。お前は無自覚にもほどがある。
『私は美形じゃないのに、特別寮なんてすごい所で暮らしちゃだめですよ!』
なんて、言い出したんだ。
実紅以外の奴は全員口をあけていたような気がする。
実紅が多分、1番美形だと思う。みんなも、なかなか美形だけど。
そういえば・・・。
「秀も同じ学校だったんだな。」
「・・・あぁ。」
秀というのは、野上 秀(のがみ しゅう)。こいつも、豹鬼の幹部なんだ。
無口で、無愛想だが、根はすごくいいやつ。喧嘩もかなり強いんだ。
顔も特別寮に入るくらいだから、言うまでもないんだけど、かっこいい。
黒髪に青メッシュ、高い身長に、整った顔立ち。
こいつも、すごくモテるんだけど・・・秀は大の女嫌いなんだ。
だから、近づいてくる女もいるけど、影で見守るファンも多い。
いつも、舌打ちしてにらんでいるんだけどね。怖いんだよ、これがまた。
5,6分歩いて、特別寮もついた。
「・・・ホテル?」
実紅が口から、そんなことをこぼした。
たしかに見た感じはホテルだな。中も広いし。
お風呂は露天風呂まであるらしい。もうホテルだよな・・・。
普通寮の人たちは、2人1部屋らしいけど俺らは1人1部屋だ。
一部屋一部屋が本当に広い。
俺の部屋は・・・205号室か。隣の部屋の204号室は、秀。203号室は莉緒。
202号室が遼太。201号室が真優。そして、もうひとつの俺の隣の部屋が実紅だ。
さっそく部屋に入ると、俺の好きなインテリアがそろっていた。
ベットだけ、キングサイズなんだよな・・・。普通の大きさでいいのに・・・。
「てゆーか、広いなぁー。」
風呂もあるし、キッチンもあるじゃん。
つーか、飯食いてー。
何かあるのかな・・・。
俺は冷蔵庫をあけた。もちろん何もないわけで・・・。
はぁ、夕飯の時間まで寝るか。
俺は制服のまま、ベッドに寝ころび、そのまま、眠りについた。
―19に続く―