こんにちは。前です。
人の能力には、クローズスキルとオープンスキルという2種類の分類があります。
主にスポーツの世界で使われる言葉ですが、勉強にも通じる、とりわけ受験生は意識しておきたい概念なのでご紹介します。
まず、
クローズスキルとは、決まった形を再現する能力。
例えば、
・楽器の演奏
・短距離走や幅跳び、砲丸投げなど多くの陸上競技
・読み書き、漢字や英単語、計算の練習
などです。
↑クローズスキル例①:漢字の練習とか「あいうえお」の文字の練習は正しい形の再現を求めるもの。
↑クローズスキル例②:対人スポーツのテニスでも、基本ショットの練習はクローズスキルを高めるものです。
↑クローズスキル例③:吹奏楽など楽器演奏もかなり高いレベルのクローズスキルが求められます。
一方、
オープンスキルとは、相手や状況に対応する能力。
例えば、
・対人スポーツ(テニスや柔道、卓球、バトミントンなど)で、相手の武器や弱点、刻々と変化する状況に対応して、ベストな手を選択して繰り出す能力。
・テストや入試で、初めて見る問題に対して、いくつもの解き方の中から最適な(一番良い)解き方を選択して解いていく能力。
↑オープンスキル例①:テニスなど対人スポーツでは、ほとんどの場面で、「どのコースに打つか?」といった無数の選択肢があります。その選択肢の中からよりよいものを選び実行する能力をオープンスキルと言います。ただし、「打つ」というクローズスキルが身についていないとオープンスキルは発揮されません。
↑オープンスキル例②:料理。切ったり皮を剥いたり焼いたりといったクローズスキルを融合して、食材を選び、食べる人が喜ぶメニューを選択して料理する・・・みなさんのお母さんが毎日発揮しているオープンスキルです。
我が家では3歳くらいから料理を手伝ってもらい、オープンスキル脳を鍛えています。玉ねぎが目にしみるからゴーグルつけてるのが笑えませんか(笑)
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上の写真説明に書いたのですが、オープンスキルは、基本技術=クローズスキルの習得があって発揮されるものです。
では勉強にはどう関係してくるのでしょうか。
■受験勉強におけるクローズスキルとオープンスキル
勉強のほとんどの時間は、クローズスキルの習得です。
算数、数学で例を挙げますと、
(小学生)基本の計算、面積、体積の出し方、つるかめ算や植木算の解き方、、、
(中学生)正負の計算、文字式の計算、方程式の解き方、関数の解き方、因数分解、、、
(高校生)二次関数、三角比、確率、データの分析、微分積分、、、
などなど、考え方、解き方を学び、例題や反復練習(解き直し)を通して習得する。
これはクローズスキルを高める勉強です。
そして次の段階。
たとえば、
「これは体積を求める問題」と単元が分かっていれば、クローズスキルを習得していれば、解けるのは当然です。
学校の定期テストも出題範囲が分かっているので、基本的にクローズスキルだけで対応できます。
しかし、入試で初めて見る問題。長い文章題。
これは一体、どの単元の問題で、どのスキル(=解き方)を使うのか?
「これは〇〇の問題だ」と判断し、いくつかある解き方の中で、どれがベストか?
その判断力、対応力が無ければ、入試問題を解き切ることはできません。
その判断力、対応力こそが勉強におけるオープンスキルです。
■受験にむけてオープンスキルを鍛えるには?
クローズスキルの練習をとことんやっていけば、ある程度のオープンスキルは自然と身についてくるでしょう。
そのやり方でも、県立中学、県立高校くらいの受験は突破できるかもしれません。
しかし、オープンスキル(受験における対応力、得点力)の習得を加速する方法があります。
賢明な読者の方は気づいていると思います。
そうです。
オープンスキルを高めるには、勉強におけるオープンスキルの意味を本人が理解、意識し、
単元が不明の初見の問題や入試の過去問を、オープンスキル思考で解く練習を積むことです。
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上の説明では、小学生にはちょっとイメージしにくいかな・・・。
まぁ大丈夫です。安心してください。
小6受験クラスの1学期まではクローズスキルを極めていく段階です。
今のまま研鑽を積んでください。
そして、夏期講習からオープンスキルを鍛える講座が入ってきます。
中3,高3も、必要なタイミングで、必要なオープンスキル養成講座を開講していきます。
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入試、受験ってのは、
要するにクローズスキルとオープンスキルのトータル勝負だ。
段階をふんで、バランスよく鍛えていこう!
庭瀬校 前