永久の幸せ
そんなものが訪れるのだとしたら
一体、どんな人間に訪れるのでしょうか
~プロローグ~
「ハジマリの時間」
その日の僕は、何一つ変わらない日常を過ごしていた。
神は、そんな人間にも箱を渡す。
運命と言う名の「パンドラの箱」を
これは、私「リョゼ・ハルバート」の物語である。
「リョゼー、早く起きないと学校遅れるよ~」
「う、う~ん・・・あと五分~。・・・今何時だ?」
~8:20~
「ってやべぇぇぇぇ!!!寝すぎたぁぁぁぁ」
起床
↓
着替え
↓
食卓へGO
「あ、リョゼ。やっと起きたの!?早くご飯食べて学校行きなさい!」
「あ、母さん。飯いらない!!行ってきます!!」
「はいはい、いってらっしゃい」
そして登校。
「HRはじめるぞー、席に付け~」
そして退屈なHRののち・・・
~5:30~
キーンコーンカーンコーン
「お~い、リョゼ~。今日一緒に帰る女子いないんだろ?一緒に帰ろうぜ♪」
このかなり馴れ馴れしい(?)のはケンホー・フィール。
昔からの友達だ。自分で言うのもなんだが
こいつは俺のことをまるで弟のように思っている。
まぁ、俺は友達くらいだな。いや、ちょっと上に行って親友・・・かな?
そして、嫌に女顔で同じ男子からかなりモテモテである。
そんなケンホーに俺は真顔で
「一緒に帰る女子ならいるぞ?」
・・・
・・・
・・・
「リョゼ、それマジで言ってたら殺すからな」
「冗談だって!!!!」
「アハハハハ♪」
そこに響く第三者の笑い声
「あ!リーナ!いつから聞いてやがった!!」
「アハハ・・・。最初からだよ(テヘペロ」
彼女の名はリーナ・アテナ
成績優秀、容姿端麗、だが運動は苦手という中途半端な完璧人
見た目は・・・まぁ、よく言う「地味子」というやつだが
正確は見た目ほど地味ではない
イメージしやすいように特徴をお教えしよう
髪型はショートで髪色は茶色でメガネ
な?一般的な地味子のイメージ
だが、圧倒的に地味と言えないのは・・・
「ったく・・・そういやお前、今日はグリーンとパープルか」
「そうだよ。どう?かっこいいでしょ♪」
リーゼは毎日のようにカラコンをしている
してこない日などほとんどないのだが
カラコンは校則で禁止されている
それなのに認められている(ばれていない)のは
メガネのおかげだろう。
「っと、もうこんな時間か。じゃあ俺、帰るわ」
「時間~?・・・うげぇ!!??」
「リーナ、終わったな(ニヤニヤ」
リーゼはいつも6時半までに家にいないといけないらしい
で、ただいまの時刻
~7:30~
かんぺきにリーナ撃沈
ドン( ゚д゚)マイとしか言えないな。
「しょうがないな、リーナ。遅れても8時までなら怒られるだけで済むんだろ?」
「それはそうだけど、私の家ってここから30分じゃつかないわよ?」
「俺の自転車の腕を舐めるなよ?」
「ひゅ~♪リョゼやっさしー♪」
「か、からかうんじゃねぇよ///」
これが俺の日常
これから始まる惨劇のプロローグでしかない
その日、いつもの通学路に捨て猫が落ちていた
黒縁の猫だ。
僕は猫が好きだ。だから、遠慮なく撫でようと手を伸ばした。
そこで僕は、手を止め、再び登校した。
なぜなら、その捨て猫が入れられていたダンボールのネームプレート
そこに書かれていたのは・・・
「捨て猫引き取ってください。
名前
RYOZE・BAHAMUT‐リョゼ・バハムート」
~8:00~
「よかった~間に合ったぜ」
「ぜぇ、ぜぇ、あぁぁぁ、つかれたぁぁぁぁ」
「アハハ♪ご苦労様♪」
ようやく着いた頃にはなんとジャスト8時
我ながら感激だ。
そこからリーナと別れて、ケンホーとふたりでの下校だ。
「ったく、むちゃくちゃだー!お前早すぎんだよ!!ばけものか!」
「ははは・・・。まったくだよ。」
「化け物」という言葉に、なぜだか母の顔が思い出された。そして背筋が・・・(いかんいかん
くだらない話をし、くだらないことで笑い合う
これが日常
愛すべき日常
いつしかケンホーの話など耳に入ってこなくなった。
が、ケンホーが
『あの朝の猫』の話をし出したとき、背筋をさっきとは違う寒気が襲った。
「でもよー。あの猫、なんかみたことあるんだよな~。」
また寒気
「下にネームプレートが・・・」
「!?」
「ど、どうした!?」
「い、いや、なんにも」
やめろ
「たしか~」
言わないでくれ友よ
「リョ・・・」
彼が「ぜ」と言おうとした時だった。
突然、体中を強烈な激痛が襲った。
そして
ケンホーが
「な、なんだよこれ・・・。」
まるで漫画の世界にあるように、空間に謎のトンネルが開いた。たしか、こういうたぐいを
「い、イヤダ!体が、吸い込まれてく・・・!?」
時空転送ゲート
ほかの並行世界、また、過去の時空に飛ぶ際に通り抜ける穴
「リョゼ!助けて!!」
友の声が頭の中の至高の下敷きになっていく
目の前の現実を受け入れきれてない自分によって
「リョゼ!!!助けて!!リョゼーーーーーーーーー!!!!」
友の声が・・・消えた。
だが、まだ言っている気がする。
友の名前を口に出してみた
「・・・ヶン、・・・ホ・・・」
~5~
「ぃ・・・やだ・・・」
~4~
「俺の・・・、日常が・・・」
~3~
「ケンホー・・・くっ!」
~2~
「なん、なんだよ!!!」
~1~
「ちくしょおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお」
~ZERO~
意識が途切れる寸前
僕は、人の名を読んでいた
ケンホーではない
リーナでもない
母さんだって違う
クラスメイトなんてありえない
・・・僕はなんといった?
「ュ・・・キ・・・?」
僕の日常と意識が、知らない人間の名前と共にフェードアウトしていく・・・