アンニョン! コ・ボンシルさん 最終回36話まで視終り  | 映画 ネタバレ・あらすじ・結末 最終回まで~ドラマもね

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韓国ドラマのご紹介です。

アンニョン! コ・ボンシルさん 最終回36話まで視終り

韓国語で「アジュマ」 って聴こえるけど、正確には「アジュンマ」だという「おばさん」という言葉。韓ドラファンの皆さんにはもうお馴染みですよね?今回ご紹介するのは、そんなアジュンマであるボンシルさんが主人公のドラマです。

アンニョン! コ・ボンシルさん 概要


2011年12月~2012年4月に放送されたドラマ。
演出:ユン・サンホ
脚本:パク・ウンリョン
主演:「国民の母」の代名詞を持つ韓国のオンマ女優、キム・ヘスク。

海の見える町・南海(慶尚南道の南海島)で花を育てて暮らすコ・ボンシルさんは、優しく純粋で善良なおばさん。
家族にも、経済的にも恵まれ何不自由なかったのに、突然の夫の死を切欠に、莫大な借金を抱え込んでしまう。

アンニョン! コ・ボンシルさん 第1話はリンク先にて無料で観られます。


アンニョン! コ・ボンシルさん ネタバレ・あらすじ


美しい南海の自然を背景に、物語の冒頭では、
本当に優雅で楽しそうにガーデニングに毎日いそしんでいたボンシルさん。
彼女は素敵な夫(ジュンソク)に擁護され、南海に、持ち家と広いお庭と、更に花を育てる温室まで持っていて、つくづく羨ましい環境でガーデニングを楽しんでいました。
手作りの押し花は、カードにして家族や知人にメッセージやお手紙を送る時のアイテムとして活用しています。
もう娘2人は大きくなってソウルで暮らしているので、育児に忙しかった時代も卒業しています。
そして夫もまた、古物商としての成功を収めてソウル住まい。
でも、娘たちも夫も、家族の行事がある時には帰って来てくれます。
夫ジュンソクの兄ジュンテの誕生日の日にも、家族が帰省して家に集合。
南海のご近所さんも集まって、それはそれは賑やかに誕生会を楽しんでいました。

ジュンソクも久しぶりに会う娘や孫たちと楽しそうにしていたのに、いつの間にやら姿が見えません。
実はこの日、文化財の密輸容疑で検察からの出頭要請が届き、ジュンソクは身に覚えのない事に驚くと共に頭を抱え込んでいました。
文化財の密輸は、昔馴染みで後輩のオ・ジンチョルの仕業で、その弟ビョングンに貸してあった大金も返済のメドが立たないと言われ、金策に奔走していたのです。
しかし金策は上手くゆかず…そのまま戻らなかったジュンソク。
ボンシルさんと家族が心配していたところ、崖下の波打ち際でジュンソクの遺体が発見されます。
突然、不幸のどん底に突き落とされたボンシルさんと家族ですが、言い知れぬ悲しみの中からも少しずつ上を向いて歩き出そうとするボンシルさんでした。

アンニョン! コ・ボンシルさん 感想



「国民の母」だなんて呼ばれる女優さん、韓国にはいらっしゃるんですね!
日本にはそんな女優いませんよね?
だから正直、そういう女優さんのいらっしゃる韓国が羨ましい。
 そもそもが日本には、おばさんがヒロインを務めるドラマなんて制作されないよね?
制作されないって事はおそらく「国民も、そういうのは求めていないだろう。」と制作サイドが見なしてるんだろうと思うけどね。

若い人たちが、テレビ離れしてる昨今なんだから、日本のテレビ業界の人も、もう一度ターゲットとする視聴者層を見直してみる必要があるかもよ。


あら、あら…ドラマの感想を書く筈が、話が逸脱してしまった。
さてさて『アンニョン! コ・ボンシルさん』の感想ですが、
ドラマの最初の方では、
家族がみんなソウルへ行ってしまってるから、普段は、ちょっと寂しいけど、それでも大好きなガーデニングを好きなだけやって幸せに暮らしてるボンシルさんが、凄く羨ましかった。
経済的な心配は一切なく、植物の事だけ考えていればいい暮らしなんて、しかも温室まで持ってるなんて、至福のガーデナーですよ~!

ストーリーがちょっと進んで、夫が亡くなり、ボンシルさんが不幸と苦労の真っ只中にいた頃に、人助けをしたお礼にと貰ったのが、名前も知らぬ南米原産の植物の種子…てな事で、
ここでも植物が登場!!(このあたり、ちょっと日本の民話っぽいねw)
この植物がまたすっごい効能のある滋養と強壮に富んでいて、迷えるボンシルさんをグイグイと光の当たる方向へ導いていってくれるのね。
この辺りのストーリー展開の仕方が実にうまいなぁ~と思うし、ガーデニングを趣味としている人は、とっても興味深く観られるかと思いますよ。

そして、脇を固める俳優陣も、みなさんキャラがあってイイ味を出していた♪
デイビット・キム役のチョン・ホジンさんが、一代で巨万の富を築いた、闇の世界にも顔の利く実力派企業家という役どころなんですが、この渋い強面なおじ様が、ボンシルさんに〝ほの字”となってからは、照れたり、慌てたり、ボンシルさんのちょっとした反応を気にしたりと、とても可愛らしいww
私が、チョン・ホジンさんを初めて見たのは「トンイ」でのトンイの父親役でしたが、この時は、両班の弾圧にけっして屈しない※1剣契(コクゲ)のリーダーにして、娘想いの優しい父親でした。
[※1剣契(コクゲ)…賤民が集まって作った組織で、仲間を両班の横暴から助けるのが目的。]
その善良なイメージから一転して、現代ものでは、自分の出世のためならば手段を選ばないという悪役もよくされていて、芸達者な方ですよ♪

次に、日本のお笑いさんのホンコンさんに似てると言えば、あの人!そうチョン・マングム役のウ・ヒョンさんですね。
この人の線の細い優しそうな感じは、役作りなのか?それともご本人の本質から来るのか?そのどっちなのかは、他のドラマに出演されているのを見た事がないので正直わかりません。
でも劇中でも何かと顔が話題になるように、その、たいへん個性的な風貌は、ホンコンさんに良く似てらっしゃるのでは?
[投票はコチラ⇒ほんこんと ウ・ヒョン(俳優)は似てる?]
でもまぁ、ホンコンさんは天才バカボンのおまわりさんにも鼻のあたりが似てるけどねw。

そして、このドラマの魅力は、年齢やジェンダーなんかで一切の分け隔てのないところでもあります。
日本でも名が売れたハリスさんと、若手のチェ・ハンビッちゃんが、ニューハーフの役で出演されています。
(ニューハーフとトランスジェンダーの違いは、外科的手術を望むか望まないかだそうで、望む方がニューハーフ。)

とうとう物語の最後まで、伏線回収しなかった部分としては、長女、ユニョンのドラマに誘われて芸能界へ復帰した大女優イ・ジョンヨン(シン・ウンジョン)と、ライバル女優のバトルです。
ライバル女優は、凄く性格の悪いのが原因で、デイビット・キムと離婚した彼の元妻でもあったので、ここらへんはキチンとカタを付けて欲しかったところだけど…ボンシルさんとそのファミリーが全員、心安らかに落ち着いたので、まっ、いいか~ww

ヒロインを務めるボンシルさんを見ていると、まあるくて可愛い姫ダルマを思い出すのは私だけでしょうか?

白黒つけなかったボンシルさんの恋については、ラストシーン、故郷の風光明媚なあの桜並木で、希望と余韻と予感を漂わせての、素敵な終わり方でございました。