映画 アンダー・ザ・ウォーター ネタバレ・あらすじ・感想 | 映画 ネタバレ・あらすじ・結末 最終回まで~ドラマもね

映画 ネタバレ・あらすじ・結末 最終回まで~ドラマもね

映画のネタバレ・あらすじ・キャストを最終回までや日本、韓国、中国、米国の映画・ドラマから面白いものを選んでネタバレ・あらすじ・感想を書いています。 

洋画のご紹介です。

映画 アンダー・ザ・ウォーター ネタバレ・あらすじ・感想

映画 アンダー・ザ・ウォーター 概要

2017年のスウェーデン・デンマーク・フィンランド合作映画。
原案・監督:マックス・ケストナー

温暖化による海面上昇によって滅亡の危機に晒される人類。
近い将来、実際に起こりうるかもしれないリアルな脅威を、独自の世界観で描き出したSF。
出演にハリウッドでもリメイクされた大ヒット北欧ミステリー「THE KILLING/キリング」などで知られるカーステン・ビィヤーンルン、同じく大ヒット作「THE BRIDGE/ブリッジ」で主人公を演じているソフィア・ヘリンら北欧を代表する俳優陣が集結。

映画 アンダー・ザ・ウォーター ネタバレ・あらすじ

地球温暖化による海面の上昇で、大陸のほとんどが海に沈んだ2095年。
動植物の多くは塩病という病で絶滅し、
真水は入手困難な貴重品となっていた。

最早、人類が滅亡するのも時間の問題だったが、
その一方で、人類の科学力は、
ある特殊な方法でのタイムスリップの技術を実現させるという快挙を成し遂げていた。

そんな現状での人類救済案は、2017年に飛行機事故で亡くなったある女性科学者の研究データーの入手。
彼女は、海水を真水に変える研究を完成させていたのだが、それを発表する前に故人となっていたのだった。

「人類を救うため、本来法律で禁止されているタイムスリップの技術を使ってでも、研究データーを入手せよ」
政府の密命を受けたファン・ルン大尉は、QEDAと呼ばれる自らの分身を2017年へとタイムスリップさせる。
実のところ、ファン・ルン大尉には、塩病を患う子供がおり、この子の命を救いたいという個人的な事情も併せ持っていた。
何故、この任務にファン・ルン大尉が選ばれたのかの理由は明らかにはされていなかったが、目標となる女性科学者は、彼の祖母にあたり、今現在の彼の自宅も、当時、祖母が住んでいた住所のままであったので、土地勘があり、仕事がスムーズに行くであろうというあたりの見込みはあったのかもしれない。

ところが、分身が過去へと辿り着き、女性科学者(祖母)に接触して、研究データーを未来の自分へと送信した直後、消息が途絶えてしまう。
人類的には、これで真水の量産が可能となり救われるであろうメドはついた。
だが、このまま、ヤツが戻って来なければ、
自分は一体どうなってしまうのか?!

焦ったファン・ルン大尉は分身を追って2017年へ自らもタイムスリップするのだったが…行って見て、初めてわかる時代の匂いと色。
2017年でそれを実感したファン・ルン大尉は、分身の気持ちがわからなくもなかったが、呆れた事に《過去の人物に接触し続けたら歴史を変えてしまう》という危機感すらも忘れて、必要以上に祖母とその娘(おそらく自分の母)と親しく付き合っていた。
その上、あろう事か、自分の祖母に恋をしているような気配さえ漂わせている分身。
ファン・ルン大尉は、祖母を飛行機に乗せまいとする分身を、どこかの空き家で縛り上げて拘束し、自分が分身と入れ替わって、
さりげなく変えられた歴史の修正を試みるのであった。

ところが、翌朝、祖母の家で目覚めてみると、祖母ばかりか、本来は同伴する筈ではなかった祖母の娘(自分の母)も、急遽、チケットが取れたとの事で、一緒に行った事がわかる。

焦るファン・ルン大尉は、分身にこの事を告げて、大慌てで空港へ駆けつけるのだが、時既に遅く…だんだんと、二人の存在は薄れゆくのであった。

映画 アンダー・ザ・ウォーター 感想

うぅ…ん、冒頭部分では、海面上昇による人類危機の話とタイムスリップ技術の話がゴチャゴチャと混ざって、わかりにくい。
2人に分裂して行われるタイムスリップが、どういう経緯を辿って禁止に至ったのか?
タイムスリップを実施した事を罪に問われ、一旦は、
死刑判決まで下されたタイムスリッパ―は一体、何をしでかしたのか?
そもそも塩病ってどんな病気なんだろうか?

それらすべてが説明不足で、今一よくわからないんだけど~ww。

物語は、ファン・ルン大尉の静かな語り口と、特に大きな動きもない粛々とした任務遂行の様だけがあり、一貫して暗いムードだ。

祖母が事故を起して墜落する旅客機に乗り込む前日に、ファン・ルン大尉は分身とは違い、過去を変えるまいと、さりげなく予定通りに旅立つように仕向けたつもりであったが、本来ならば共に行く予定ではなかった娘も連れて行ってしまったのは、祖母にどういった心境の変化があっての事だったのかも一切、触れられておらずわからず終い。

もちろん、そのように過去が変化すると、産みの母が亡くなる事で、自分や自分の子供の存在がなかった事になるというのはわかるが…これ、静か~に、当然のごとくオチとしてもってきてるんだけど、タイムパラドックスが発生していますのんよ!
存在しない筈の人物ならば、過去へのタイムスリップもなかった事になる。⇒タイムスリップにより生じた過去の変更自体がなかった事になる。
にも関わらずなぜファン・ルンの存在は消える?なぜ過去は変わっちまった?…これらの矛盾がすなわちタイムパラドックスですが、この映画ではタイムパラドックスを手付かずで放置しております。

てなわけで「さまざまな点で説明不足な暗い雰囲気で進む、手抜きな脚本の手抜き作品である」と言わざるおえません。