宮廷の諍い女 第2部 第35話 ~甄嬛が冬になると思い出す『人豚の物語』について | 映画 ネタバレ・あらすじ・結末 最終回まで~ドラマもね

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宮廷の諍い女 第2部 第35話 ~甄嬛が冬になると思い出す『人豚の物語』について

人豚の物語』解説
両手両足を 切り、目耳声を潰し、厠に投げ落としてそれを人豚と呼ばせた。
漢の高祖とは劉邦の事で、人豚にされたのは劉邦の側室、戚夫人です。
戚夫人を被害者とすれば、やった側の加害者は正室の呂雉。

尚、劉邦は始皇帝の後、中国を統一し「前漢」を起こした人物です。
詳しくはドラマ『項羽と劉邦 King's War』で見る事が出来ます。(項羽と劉邦 King's War あらすじ1話)
呂雉は劉邦が頭角を現すはるか前の貧しかった頃から連れ添った妻でした。
※『項羽と劉邦 King's War』には呂雉も戚夫人も出て来るので、
「ああ、この呂雉がそんな、おぞましい事を!…ああ、この人が後に、そんな痛ましい事に…」と胸を痛める事でしょう。

尚、呂雉は「中国三大悪女」として唐代の武則天、清代の西太后と共に名前が挙げられる一人です。
呂雉の出て来るドラマは他に『美人心計~一人の妃と二人の皇帝~』がありますが、このドラマでも、
宮中では、ほんの些細な事で呂雉の機嫌を損ねると命はありません。

呂雉(息子-劉盈)と戚夫人(息子-劉如意)は、まだ劉邦が健在である頃から、互いの息子同士の壮絶な世継ぎ争いをしていました。
この世継ぎ争いに呂雉の息子の劉盈が勝利し、紀元前195年に劉邦が死去して盈(恵帝)が即位すると、
皇太后となって権力を握った呂雉による戚夫人母子への報復が始まるのです。
呂雉は如意を毒殺した後、戚夫人を「人豚」にして嬲り殺すのです。

尚、『美人心計~一人の妃と二人の皇帝~』に出て来る劉恒(後の文帝)は、母を薄氏とする劉邦の四男であり、
この母は、劉邦の寵愛を一身に受けていた戚夫人とは、まるで別人ですから…劉邦亡き後も
「人豚」までのおぞましい仕打ちは受けていません。



宮廷の諍い女 公式