今年最後に観た映画(正しくはドラマ)は、BBC制作の『ハムレット』になりました。
これまた、当然のごとく長くて3時間半。
これでBBCの四大悲劇は全て観たことになります。
さて、次に観るのは何にしようかな?
ストーリーは有名すぎますし、まずストーリーを知らない人がこの記事読まないでしょ、と思うので割愛します。
ハムレットを演じるのはデレク・ジャコビ。
オフィーリアはララ・ウォードが演じています。
まず、問題なのがハムレット。
なぁぁ~~~~~んか、違うんですよね。
悪くはないけど、BBC制作のドラマで、しかも最も有名な『ハムレット』のタイトル・ロールがこのくらい・・・・っていうのもどうなのかな、と思ってしまいました。
いや、悪くはないの。
でも、私はケネス・ブラナーの演じたハムレット 、あるいはローレンス・オリヴィエの演じたハムレット のほうが断然好き。
この二人と比べてしまうのが酷というものでしょうか。
今後も多くの俳優がハムレットを演じていくことは確実だけど、
この二人を超えられる名優なんて、50年、100年に1人ってところになるんじゃないか・・・・・
オフィーリア役は本当に若いですね!
若く、初々しい。
私のイメージとはちょっと違うんだけど、正統派オフィーリア(ただ、やや若め?)ではないでしょうか。
ただ、演技力はもうちょい欲しい。
良かったのは、ガートルードを演じたクレア・ブルーム。
彼女はうまい。
まず、結構年齢はいっているのに、ちゃんと「女」なのが偉い。
ガートルードは「母」じゃなくて、一人の「女」じゃないと話成り立ちませんしね。
あとは、やっぱりクローディアスを演じたパトリック・スチュアートですかね。
この二人・・・・デンマーク王&王妃 カップルはうまかった。
他負けちゃってる。
演出はロドニー・ベネット。
ううん・・・・・BBCって「教科書的」だと揶揄されています。
私は古典的な演出のほうが好きなので、嫌いじゃないんだけど
この『ハムレット』だけは、もーーーっちょっとどうにか新しさを入れて演出しても良かったかなとも感じます。
結論。
オリヴィエとブラナーが偉大すぎるせいで、印象が薄くなっている。
この2作品を観ていなければ、もっと評価できたような気もします。
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