注:映画より完全にシェイクスピアについて語ってるだけになってます・・・・。


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ずっと観たかった、ローレンス・オリヴィエのハムレット。
貸していただきましたラブ
実を言うと、私、『ハムレット』はそんなに好きではありません。
間違いなく四大悲劇だと最後になるし、「そんなに好きではないシェイクスピア劇」というランキングをつけるとしたら『夏の夜の夢』や『あらし』と並ぶ感じ。
シェイクスピアでもっとも有名な作品なんですけれどね・・・・いや、決して嫌い、とかではないです。

なので、まず、『ハムレット』久しく読んでないのですよ・・・・。

ちゃんと一読してから読んだほうが良さそうです。


映画自体は素晴らしいのだけれど、現代モノに慣れている方で、『ハムレット』を読んだことの無い方だったら退屈してしまう可能性は高いかもしれません。

読んでから観ることをおススメします。


とある方も仰っていたけれど、

本当に舞台で上演しているよう。

映画というより完全に舞台なので、いいなー。

『ハムレット』は数多く映画化されていますが、もっとも有名なのはやっぱりこれ。
言うまでも無く、ローレンス・オリヴィエは上手いですね。
シェイクスピア映画はあまり観ていないのだけれど・・・・
もともと「読む」のではなくて「観る」ものだし、
シェイクスピア戯曲にはF1やQ1など様々の版があるんですが、
それらが出版される前に演じられていた。
だから、実際演じられていたもの=テクスト
とはそもそも、言えないらしいですね。

そんなこと言われたら、なんにも研究できないのだけれど・・・・・汗

当然、初演と、それ以降だと若干内容も異なってきてしまうでしょうしね。
尚更映画となると解釈がプラスされてしまうために
普通の映画や演劇よりも相当難しいんだろうなぁ。
あらすじはあまりにも有名ですので、省きます。
後半の場面でミレイの「オフィーリア」そっくりの場面がありました。
きっと意識したんだろうなぁ・・・。
オフィーリア役はジーン・シモンズ
儚げで、美しい。想像していたオフィーリアとそっくりです。
やっぱ性格はコーディリアやデズデモーナと正反対だよなぁ・・・・。

驚いたのがガートルード役のアイリーン・ハーリーです。

・・・若すぎません??

当時何歳だったんだろう。

ハムレットがガートルードに詰め寄るシーンで、ちょっと恋人同士に見えました・・・・。

悩める男の代名詞ともなっている『ハムレット』ですが、行動派ハムレットも最近よく言われるようになりました。
ウジウジただ悩んでいるだけじゃなくって、ちゃんと行動してるじゃん、ってことです。(たぶん・・・)
私はそのいいとこどりの、中間派。
シェイクスピアは黒と白、明確に定める人じゃないし、アリだと思います。

確か『ハムレット』は『デンマークの事績』を基にしており、私も読んだのですが・・・・忘れてしまいました(苦笑)



今回気になったこと。

先王ハムレットが死んで、その妻ガートルードが先王の弟クローディアスと結婚する。

それは近親相姦とされていたから・・・・尚更良くなかった。


でも、でもね。

『ハムレット』の創作年代はチェーンバーズのを参考にすると、ぎりエリザベス1世の時代なのです。

エリザベス1世の父ヘンリー八世の兄アーサーが元々イングランド王で、スペインからキャサリン・オブ・アラゴンを娶って妻にした。


アーサーが急死してしまったから、スペインと友好な関係を築きたかったイングランド側は

本来ならキャサリンをスペインに帰すべきだけど・・・弟のヘンリーとキャサリンを今度は結婚させた。


でも、キャサリンは女の子しか産めなかった。


そこで出てきたのが、キャサリンの侍女アン・ブーリン。

エリザベス1世は彼女とヘンリー八世の娘です。



長くなってしまったけど、そう考えると・・・・・あれ?エリザベス朝のときにこれ、書いてよかったのかな?


舞台はデンマークだし、いいのか??


ふと、そんなことを感じました。

映画を観ると、違った面を観ることができて、いいなー・・・。

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