ヘッセの『世界文学をどう読むか』 がなかなか面白かったので、今度は『ヘッセの読書術』を読んでみました。
その前にゲーテ著の『ゲーテと読む世界文学』を読んでみて、このヘッセを読んで思ったこと。
やはり、いくら偉大な作家でも、その死後に執筆したものの寄せ集めはダメだということ・・・。まとまりに欠けるし、他のものと重複する箇所も多いですし
独学で古今の書物を読破し、作家として大成したヘッセが教える読書としての楽しみと読書の意味。
エッセイ集ですね。
「読書術」ではないです・・・。タイトルおかしいです。
ヘッセは政治などにあまり関心が持てず、全然新聞を読まなかったそうです。
これを読んでも、両親も祖父母もインドで布教に従事していたということがヘッセに深く影響を与えていることがうかがえます。
そもそも、こういう本に「インド」が出てくること自体が珍しいんですよね。
世界中に文学はあるけど、どうしてもアジアを取り上げる人は少ない。劣っている、とは思ってないにしても、インドや中国がここまで影響を与えた作家って少ない気がします。
彼が言っていることは、乱読はするな、ということ。
真の読者とはどういう者を指すのか、といったことを延々と述べています。
ヘルマン・ヘッセという名を知らぬ人など殆どいないでしょうから、そういう意味では畏敬の念を持って接したいですが・・・正直なところ、そこまで著名じゃない作家や批評家にそういうことを言われたらムッとくるかも
ヘッセはまぁ好きなんだけど、自分がその「真の読者」にまったく届いていないから、未熟だからきっとそう感じてしまったんでしょうね。
それと、本を買えと言っていました。
ねー、私全然買わないからね・・・・。
- ヘッセの読書術/ヘルマン ヘッセ
- ¥1,890
- Amazon.co.jp
- ゲーテと読む世界文学/J.W.フォン ゲーテ
- ¥2,520
- Amazon.co.jp