生きがい ということばは
何気なく使われることが多いのですが
誤認されていることも
あるんじゃないかと思います
少なくとも私は
「生きがい=趣味」 だと誤認していました
生活や時間に余裕がもてるようになった人に
「生きがいでも見つけてみては?」 と
趣味になりそうなことや
ボランティア活動などを促す
地域の情報誌や 作業療法士がいたりします
それが
生きがいを見つけるきっかけになることも
あると思います
ただ
生きがいというものを誤認したまま
薦めたり 見つけようとしたりして
うまく見つけられず あきらめるのは
残念だな と思うんです
生きがいは
時間や暇をつぶすためのもの
ではありません
生きがい= 好きなこと
でも まだ弱いんです
生きがいは
人にもっと強く働きかけるものなんです
生きがいとはどんなものか
その特徴は 大まかに6つ あるそうです
①人に生きている実感や 圧倒的なよろこび
はりあいを与える
②生物として生きていくために
やらなければならないものではないこともある
(遊びや贅沢・他者から見たら無駄
と思えるようなものも )
③やりたいからやるという自発性をもっている
④とても個性的なもの・その人ならではのもの
⑤生きがいを持つ人の心に 1つの価値体系
( 価値観や優先順位 )を作る性質をもつ
⑥ 人がその中でのびのびできるような
独自の安定した心の世界をつくる
生きがいというのは 人の数だけ存在するので
上記の6つも 多くの人に当てはまるもの であり
全ての人の生きがいに
当てはまるわけではないそうです
この特徴からも 生きがい=趣味
好きなこと 時間をつぶすためのもの
ではなさそうだ と感じます
参考文献: 生きがいについて
神谷美恵子(みすず書房)
「生きがい」とは何か -自己実現へのみち-
小林司(NHKブックス)