生きがい= 暇をつぶすためのもの ではない | 生きがい見つけた 認知症専門病院で働く作業療法士のブログ

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もっと生きやすいはず♡
そんな世の中が見たいなあ (≧▽≦)

そんなことを想う 認知症専門病院で働く 作業療法士が
書いているブログです

生きがい ということばは 

何気なく使われることが多いのですが

誤認されていることも 

あるんじゃないかと思います

 

 

少なくとも私は 

「生きがい=趣味」 だと誤認していました

 

 

 

生活や時間に余裕がもてるようになった人に

「生きがいでも見つけてみては?」 と

 

趣味になりそうなことや 

ボランティア活動などを促す

地域の情報誌や 作業療法士がいたりします

 

 

それが 

生きがいを見つけるきっかけになることも

あると思います

 

 

 

ただ 

生きがいというものを誤認したまま

薦めたり 見つけようとしたりして 

うまく見つけられず あきらめるのは 

残念だな  と思うんです

 

 

 

生きがいは 

時間や暇をつぶすためのもの 

ではありません

 

 

生きがい= 好きなこと 

でも まだ弱いんです

 

 

生きがいは 

人にもっと強く働きかけるものなんです

 

 

 

 

生きがいとはどんなものか 

その特徴は 大まかに6つ あるそうです

 

 ①人に生きている実感や 圧倒的なよろこび

   はりあいを与える

  ②生物として生きていくために 

   やらなければならないものではないこともある

       (遊びや贅沢・他者から見たら無駄

    と思えるようなものも )

 ③やりたいからやるという自発性をもっている

 ④とても個性的なもの・その人ならではのもの

 ⑤生きがいを持つ人の心に 1つの価値体系

   ( 価値観や優先順位 )を作る性質をもつ

 ⑥ 人がその中でのびのびできるような

   独自の安定した心の世界をつくる

 

 

 

生きがいというのは 人の数だけ存在するので 

上記の6つも 多くの人に当てはまるもの であり

全ての人の生きがいに 

当てはまるわけではないそうです

 

 

 

この特徴からも 生きがい=趣味 

好きなこと 時間をつぶすためのもの

ではなさそうだ と感じます

 

 

 

参考文献: 生きがいについて  

                   神谷美恵子(みすず書房)

        「生きがい」とは何か -自己実現へのみち-     

                      小林司(NHKブックス)