「生きがい」という ことば から | 生きがい見つけた 認知症専門病院で働く作業療法士のブログ

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認知症になっても 自分の得意を活かして暮らせる世の中は
もっと生きやすいはず♡
そんな世の中が見たいなあ (≧▽≦)

そんなことを想う 認知症専門病院で働く 作業療法士が
書いているブログです

生きがい ということばには 

2種類の意味・使い方があるそうです

 

 

① 生きていく上での 

   充足感や張り合い をもたらす もの を指す

 

これが私の生きがいです」「生きがい」そのもの

 「朝 目を覚ます理由」 「生に意欲を与えるもの」

 

 

② 生きていることに喜びや幸せ

     意味を感じる 心の状態 を意味する

      

 

 

生きがい ということばは 

外国語には無く あえて訳すと

 

「生きるに値する」

「生きる価値または意味のある」

「生存理由」

という感じになるそうです

 

 

 

 

以前 私は 「生きがい=趣味」 

だと思っていました

 

 

作業療法士として 

患者様に生きがいを持ってもらい

元気に活き活きと … 

などと語ってもいました

 

 

 

あらためて 生きがい という

ことばの意味を知り

甘かったなあ と感じています

 

 

生きている充足感は 

趣味 ( 家族・ペット・運動などを含む )により

もたらされるかもしれないけれど

 

ただ趣味を提供するだけでは 

充足感 にはたどり着きにくくて

 

その趣味にふくまれる 「何か」が 

人に生きる喜びを感じさせるんじゃないか 

と今は考えています

 

 

 

もし これが正しければ 

大事なのは 「何か」 であり

 

限定された趣味(もの)に 

こだわる必要はなくなります

 

 

 

体力がある時じゃないとできない

柔軟な身体・能力がないとできない

健康でないからできない

 

などとあきらめていた 生きがいも

その人にとって大事な「何か」がわかれば

カタチを変えて また手にすることが

できるんじゃないかな・・・

 

 

 

あれ?作業療法士って・・・何する人だっけあせる

 

 

 

 

次回は 生きがいの特徴について 

まとめてみたいと思います

 

 

 

参考文献 : 

生きがいについて    神谷美恵子(みすず書房)

 

 「生きがい」とは何か -自己実現へのみち- 

              小林司( NHKブックス)

 

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