友人の歌う、冒頭の”あ~い”が、既にすばらしくて、
95%似ているような気がして、
友人の歌の世界に、入り込んで行けました。
あとは、英語の歌詞がわからないから
シャドーイングというよりも、
タモリさんのハナモゲラ語のようなのが続くのですが、
友人がマッシュルームカットを揺らしながら
アイラ-ビューと、意味のわかる英語でラスト再び着地するところも
そっくりで、笑いながらも感動しました。
いつも五郎さんのおかげで 楽しい休み時間でしたという懐かしい思い出。
熱のこもったライブと、そのライブを多様な形で残してくれて ありがとう。
詞の解釈ですが、
主人公の”あ~い"は、彼女に恋敵が、きらめくダイアモンドも買ってくれそうだし、
大切に思うことしか出来ない自分に、勝ち目はないと思い辛い気持ちになっている。
なにもそこまで落ち込まなくても と声を掛けたい気分ですが、
最後の
Wrapped in the arms of somebody else
そこまで悲観的に妄想し、取り付く島もない。
そこがまた、 ぴったりな雰囲気を歌い上げていたと思います。
素晴らしい歌唱の歴史を、今、よくぞ思い出してくれました。
今も進化を続けているのでしょうけど、
あの頃の表現力は凄かったと思います。
私の方の表現力が乏しくて 上手く伝えられないのが口惜しい限りです。
それにしても、金銭的な豊かさと愛情の深さとの、二者択一の比較は
いつの時代も普遍の問いとなる。
きっとどちらも必要です。
最近 青空文庫で 金色夜叉を読んでみました。
熱海の海岸で 寛一がお宮さんを蹴っ飛ばす有名な話。
実際に読んだことがありませんでした。
読んでみると、想像以上のドロドロの話で、
読む前はお宮さんに少し同情していたのですが、
随分イメージが違ってしまった。
将来有望な学生寛一と、いいなずけでありながら、
お宮は、もっとお金持ちと結婚しようかな?
なんなら二号さんでも良いから、もっとセレブと付き合った方が良いかもね。
と思っていて、
かるた取り大会と称する30人に及ぶ、
今でいうなら、エグゼクティブ合コン?パリピ集団に
お宮は参加して、他の女子とはかかわりを持たず、
ひとり静かに過ごして 自分の美しさをアピールしようとする策士。
そのかるた取り大会に、
なぜか指にダイヤモンドリングをはめた富山君が登場。
女子たちは
(原文では、)
「
「うむ、金剛石だ」
「金剛石」
「成程金剛石!」
「まあ、金剛石よ」
「あれが金剛石?」
「見給へ、金剛石」
「あら、まあ金剛石」
「
「
「三百円の金剛石」
今とあんまり変わらないリアクションでした。
「あはれ
世に
と彼等の
(ダイヤモンドを持っている富山君とかるたの対戦をして、
近くでキラッキラのダイヤを見た~い、ちょっと指にはめさせて
と思う女子がほとんどでした :ミ訳)
でも、その後
富山君は、ひとりクールに構えるお宮の美しさを気に入り、
後日お宮も、寛一よりいいかも~と
いいなずけの契を反故にして
両親も賛同して、富山君と結婚することにしてしまう。
ここからが熱海のシーンです。
寛一、激オコもわかります。
しかし寛一、怒りに任せて暴挙に出るとは
意外にもDV要素があったのね。
当時はよくあることだったのかな。
これは結婚しなくて良かった案件かも。
富山君と結婚したお宮は、さして幸福でもなく、
心の中には ずっと寛一が残っている。
一方寛一は別人のよう冷血な高利貸しになってしまう。
後に再会したお宮にも 随分な超塩対応。
寛一、お宮、富山君、みんな幸せになれない、
作者も病で執筆途中で筆を折る。
ほんとに、ダイヤモンドは人を狂わせます。
先日 ある展示会に行ってきました。
これ、左が3億6千万円(だったかな)
お目目が赤い宝石の小鳥ちゃんが
エメラルドカットのダイヤモンドの上に乗っていて 可愛い。
右はイエローダイヤモンドなので、多少お安いそうです。
次の展示物は 1,000万円のネックレスでしたが、
先に3億超を見たので、1千万円なんて、「あら安い」と値ごろ感を持ってしまう。
感覚の麻痺。卵の値段が下がりきらないことにどんよりしている私が まちがっているのかしら。