パートさんから
「ちょっと鈴木君に注意してください」
と言われ、どういうことか聞くと
レジにたくさんのお客さんが並んでいるとき
パートさんが商品をスキャンして
アルバイトの鈴木君がお会計をする2人体制でレジをしていたところ
おばあさんがお会計を済ませた後
お釣りを受け取らずに
そそくさと帰ろうとしました。
そこで普通ならお客さんを追いかけてお釣りを返しに行くのですが
鈴木君はぼ~~~~っと突っ立ったまま。
そこでパートさんがしびれを切らしてお客さんにお釣りを返しに行ったという出来事があったということです。
早速、鈴木君にはレジから抜けてもらい
どういうことか聞きました。
お釣りを受け取らずに帰ろうとしていたおばあさんがいたことは
鈴木君も分かっていたようです。
ではどうしてお釣りを返そうと追いかけなかったのかと聞くと
「いや、それは・・・・」と言葉でてこない。
自分でも自分の行動がよく分かっていない。
そこで
「まずは原因が分からないと次も同じことをするよ」と言うと
「えっと、そのう~~~」と必死に考えているような表情になって
やっと自分のしたことを思い起こせたのか
「もしかしたら、そんな人はいないと自分で思い込んでいたのかもしれません」
と言いました。
つまり、お釣りを受け取らずに帰る人なんていないという
先入観があってお釣りを受け取りに戻ってくるだろうと思って
ぼ~~~っと突っ立っていたそうです。
たしかに、お釣りを受けとらずに帰るお客さんはめったにいるものではありません。
しかし、現実に今回いたのです。
そんな人はいないと決めつけるのではなく
次回からはきちんとお客さんを呼び止めてお釣りを返すように指導しました。
それにしても、お釣りをちゃんと返すようにと指導したのは今回初めてです。
まさか、お釣りを受け取らずに帰っていくお客さんを呼び止めない
アルバイトがいるとは・・・・
思ってもみないことでした。
まさかそんな人がいるとは・・・・ねっ。