がんばれ熊さん

がんばれ熊さん

食品スーパー店員の絵日記

いつも来る爺さん。

 

クレーマーというほどでもないのですが

 

何かと要望を言ってきて

 

一度つかまるとなかなか話を切り上げてくれません。

 

そんな爺さんにつかまりました。

 

 

「栗あんのわらびもち、最近見てないけど入ってくるか?」と聞かれました。

 

その商品は終売で入ってきません。

 

 

そのことを伝えると

 

「こんな時期に入ってこないってどないなっとるねん?」と怒り出し

 

「申し訳ございませんがメーカーが製造を中止したので」と言っても

 

「なんでやねん。置いてたら絶対に売れる商品なんやから、入れなあかんやろ」と引き下がりません。

 

 

延々と栗あんのわらび餅は絶対に置くべきだという話を聞かされました。

 

そして爺さんから

 

「メーカーに連絡して、なんで作らないのか?納得のいく答えを聞いてくれるか」という要望を受けました。

 

その日は週末でメーカーと連絡が取れずに次の日に電話をしました。

 

メーカーの電話口には最初女性の方が出られ、

 

「栗あんのわらびもちがなぜ入荷しないのか納得のいく形で説明して欲しいというお客さんからの要望がありました」と伝えると

 

「それでしたら、のちほど営業のものからお電話させます」と言われ

 

しばらくした後に男性の営業から折り返しの電話がかかってきました。

 

 

メーカーからの回答は

 

「原材料の高騰が続く中、製造をしていていたが7月に急激な気温の上昇によって安定的に原料が入ってこない状況になり、製造が出来ない状況になりました。今後、栗あんのわらび餅を再販売するかどうかは未定ですが今回のお客様からの声は貴重なご意見として賜っておきます。お客様には大変にご不便をおかけしますがなにとぞご理解のほどお願いします」と言うことでした。

 

で、さっそく爺さんに電話をしてそのことを伝えると

 

「そうか、仕方ないな」とすんなり納得してくれて電話は終わりました。

 

店の中ではさんざん長話をしてくるのですが、電話はすぐに終わるのです。

 

この爺さんからの要望は今に始まったことではなく定期的に

 

「こういった商品を置いたら売れるから入れてくれ」的なことを言ってくるのです。

 

そこで僕たちが「取り扱いがないので」と言っても納得をしてくれないのです。

 

僕たちがその場で言う答えではなく、しっかりとメーカー、仕入先などに連絡をするなり行動をしたうえで回答をしなければ爺さんは納得してくれないのです。

 

メーカーに商品がなくても作れるかどうか聞かない限りは納得してくれないというわけです。

 

まあ、爺さんとしては「自分は売れる商品を教えてあげている正義の味方」という気持ちなのでございましょうか。