先日、ゴンドラの架け替え費用のため、
クラウドファンディングによる寄付を募り始めた
安比高原スキー場さん。
昨年は世界のスキー観光産業の中で最も名誉ある
「WORLD SKI AWARDS 2022」で、
「Japan’s Best Ski Resort 2022」最優秀賞を
受賞したそうですよ
安比高原スキー場は1981年開業。
1978年7月、リクルート創業者の江副浩正氏が、
安比高原に宿社員研修施設として宿泊施設とゴルフ場、
テニスコート、アーチェリー場などが付いた研修施設
「レクロ・エデュケーション・センター」
(竜ヶ森レックのち安比レック)を完成させたのが始まり。
<安比>とは、アイヌ語で”安住の地”という意味だそうで、
リクルート創業者の江副氏が、竜ヶ森レックの整備を機に、
そこを「安比」と名付けたんだそうですよ。
創業者って、地名まで付けられちゃうんですね
すごーい
で、安比高原に大規模なリゾートセンターを作るために、
奔走を始め、1980年10月、安比高原の総合開発を目指す
「安比総合開発」が発足。
ここから、正式に安比高原の歴史が始まりますパチパチパチ。
東京・山手線内側ほぼ半分の約3,353haという広大な土地。
そこに、スキー場、テニスコート、乗馬等のスポーツ施設、
ホテル、ペンション村、別荘地、保養所などの宿泊施設、
自然をそのまま生かした牧場や野鳥の森など・・・
リクルート創業者の江副氏って、どれだけ凄い人なの
驚きですよね
当時のスタッフたち自らが図面を引き、自らの足で現地を
切り拓きながらコースを作ったんですって
1983年には、史上初となる3冠(滑降、回転、大回転)で、
金メダルを獲得したトニーザイラー氏の設計による
ザイラーゲレンデがオープン。
当時日本スキー場初の8人乗りゴンドラを1989年に新設
(現:安比ゴンドラ)。
スキーブームの1992年には来場者数が150万人超え。
でも。
2010年以降、国の政策などが追い風になり、
北海道のニセコや長野県白馬を筆頭に、訪日外国人の
受け入れ可能なスキー場は賑わいを取り戻していきます。
安比高原も、来場者も戻りつつあったそうです。
新潟県の赤倉なんかも、同様ですよね。
平日なんか特に、「ここは海外?」って思うほどに、
訪日客のみなさまであふれてましたもんね~
安比高原さん、1980-90年の国内需要ビジネスから、
訪日客をターゲットにしたグローバルブランディングへ。
2016年には「グローバルリゾートとしての前進と、
東北・岩手を含む地域の活性化」を運営方針に掲げ、
グローバルに通用する施設として生まれ変わりを
図っていました。
もう、ここからは、皆さまのご記憶にも新しいかと
思いますが・・・。
新型コロナウイルスが蔓延。
営業期間の短縮(休業)による来場者の減少など。
このことから、営業自体を止めてしまったスキー場も
あるぐらいの大打撃。
安比高原スキー場は、
これからもスキー場として存続していくため、
これから先の50年もスキー場であり続けるため、
2027年に安比ゴンドラ架け替えを目標に測量を
開始しているそうです。
その為の費用を、クラウドファンディングで。