映画「リバーズエッジ」 | あかりんごのブログ

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お久しぶりです。第3回目のブログかな。ちょっと変わった映画を見たから感想書きたくてブログに帰ってきました。

 

映画はね「リバーズエッジ」っていう作品。主演が二階堂ふみと吉沢亮。この映画の口コミを読んでいたら、好き嫌いがすごく分かれる作品っていうコメントが多かったけど、その通りだと思う。ちなみに私は好きだったよ。心をえぐられる。サブカル好きには刺さるはず。

 

 

あらすじはこんな感じ。

彼氏の観音崎にいじめられる山田を助けたハルナはある夜、河原へ誘われ、放置された死体を目にする。もう1人、死体の存在を知る後輩でモデルのこずえと3人は特異な友情で結ばれていく。ゲイであることを隠して売春をする山田と、彼に過激な愛情を募らせるカンナ。また、ルミはハルナの友人でありながら、観音崎と体の関係を続ける。(MOVIE WALKER PRESSより)

 

 

 

なかなか衝撃的なあらすじです。情報量多すぎ。笑もっとざっくりしたあらすじは、高校生の歪な友情の話かな。平和に形容すると、高校生の日常生活なのだけれど、ささくれだったような、ヒリヒリした日常。キャラクター全員のキャラが濃くて良かった。

 

みんな明日がどうしようもなく不安で、自分の存在意義に疑問さえ抱きながら、それでも生きていくって選択をして。私もメンタル弱いから、夜に考え事すると、体がどんどん重くなって地面に沈んで行って、闇に吸い込まれそうになる感覚結構分かる。手を伸ばしても沈んで戻ってこれないみたいな。

 

主要キャラの1人の観音崎とか特にそんな感覚と毎日隣り合わせだったように思う。観音崎は正真正銘のクズだけど、1番感情を持った人間らしいキャラだったから嫌いになれない。彼は彼なりにもがいて生きてて、それを一緒に隣で支えてくれる人が必要だっただけなんだよなあ。まあハルナに執着しすぎて気持ち悪かったけど。

 

 

登場人物みんな、若さゆえに自分の気持ちだったり信念だったりがずっと揺らいでいるのが、人間臭くて私は好きだった。私が今人生に迷いを感じている時期だから、そういう映画により魅力を感じるのかもしれない。迷いとか不安感とか焦燥感とか取り上げてくれる映画って「私は1人じゃないんだな」って個人的には救われた気持ちになるんだよね。

 

加えて、映画が綺麗なエンディングじゃないのも私は好きだった。人生って映画みたいにうまくいくわけないじゃん。この映画は、ただ誰かの人生の1部を切り取りました。でもエンディングは知りません。みたいなちょっとドライな感じもして、なぜかそれがしっくりきてしまった。まあ普通に生きてても、死体を見つけることも、ドラッグ漬けになることもなかなかないけどね。笑

 

 

音楽もほとんど流れないから、映画の邪魔をしてなくて良かった。ずっとドキュメンタリーみたいな雰囲気だから、死体、ドラッグ、同性愛、自殺。となかなかヘビーな内容なのに妙に現実味を帯びている作品になっているのだと思う。画面比率がスクエアサイズなのも、今の若い子にウケそうな気がする。レトロでかわいい。

 

 

後ねこの映画さ色んな作品のオマージュ的要素が入っていて面白かった。(私が勝手に思っているだけかもしれないけど)例えば、死体探しといえば「スタンド・バイ。ミー」だよね。あとはこの作品はドラッグとかアイデンティティの模索とかも題材に含んでいて「バスケットボール・ダイアリーズ」も思い出した。若者が善と悪の狭間で、もがきながら「自分」を探していくっていうのが共通していて面白かった。その辺の年代の映画はちょっとアンニュイなテイストが流行ってたのかな。ちなみに「バスケットボール・ダイアリーズ」は面白いけどかなりの鬱映画だから、視聴するなら気を付けて。

 

 

最後に。私が1番心に残ったセリフがハルナの

 

「それでも私は生きていきたい。傷つき、忘れ、思い出しながら。泣き、笑い、怒ったりしながら。それを感じて生きていきたい。」

 

このセリフ本当に良すぎないか?????私もハルナみたいに強くなりたいなあって純粋に思った。傷さえも、自分の軌跡として受け入れられるくらい。あ、あとこの映画ベッドシーンが多いし生々しすぎて不快だったから、見たい人は1人で見ることを勧める。個人的には15禁じゃなくて18禁にしてもいいくらいの感じ。二階堂ふみちゃんの脱ぐシーン必要あったかなー-って思いながら見てたよ。

 

 

以上映画「リバーズエッジ」の感想の壁打ちでした。最後まで読んでくれて、映画好きの独断と偏見による考察に付き合ってくれてありがとう。ゆるく更新していくから、また読んでくれると嬉しいな。ばいばい。